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強豪チームが兵庫で激突!
ASICS JAPAN CUP 開催

無断転載禁止 強豪チームが兵庫で激突!<br>ASICS JAPAN CUP 開催
取材・文/カワサキマサシ
写真/安田健示、宮原和也

9月下旬、兵庫県内において行われた「ASICS JAPAN CUP」
西日本エリアの強豪チームが集結し、2日間にわたって熱戦が繰り広げられる中、彼らは今後の成長に向け、様々な収穫を得ることとなった。

出場チーム

磐田東高校(静岡)/東山高校(京都)/東大阪大柏原高校(大阪)/金光大阪高校(大阪)/ヴィッセル神戸U-18(兵庫)/滝川第二高校(兵庫)/明徳義塾高校(高知)/佐賀学園高校(佐賀)/長崎総合科学大学附属高校(長崎)

強豪との試合が続き、充実の2日間に

2015年9月26、27日、絶好の秋晴れに恵まれたアスコザパークTANBA (兵庫県丹波市)で、「ASICS JAPAN CUP」が開催された。ユース年代の育成と、全国高等学校サッカー選手権大会に向けてのチーム強化を目的に開催された今大会。東は静岡から西は長崎まで、全国から8 つの高校チームと、ヴィッセル神戸U-18の計9チームが参加した。

参加チームは全国トップクラスの強豪ばかりとあって、1回戦からレベルの高いゲームが続出。トーナメント形式だが負けたら終わりではなく、敗者同士で次の対戦が組まれ、各チームは2日間で3~4試合を戦う。その間には30分ハーフのフレンドリーマッチも行われ、夏の仕上がりや選手権予選に向けたチーム作りの方向性を確認するには充分な実戦量だ。レベルが拮抗した相手との対戦から得られるものも多く、参加した選手、監督は誰もが異口同音に収穫を口にしていた。

大会は1回戦から圧倒的なボール保持力を武器に勝ち上がってきた神戸U-18 と、3試合を戦ってわずか1失点の東山が決勝で対戦。神戸U-18が1点をリードするも、東山が終盤に同点に追いつく粘りを見せ、勝負は PK戦へ。ここで神戸U-18は、GK桐林海生が1人目、2人目のキックを連続でストップ。キッカーは4人が連続で成功し、栄えある「ASICS JAPAN CUP」の王者に輝いた。

また、会場では株式会社明治による「SAVAS」の説明会や、アシックスの新作スパイクの試し履き、さらにアトラクションとしてシュートの速度を計測する「シュートスピードコンテスト」も実施された。スパイクの試し履きは選手たちにも好評で、大会にエントリーした全選手の1/4にあたる57名の選手が大会中、実際に試合で履く様子が見られた。

ASICS JAPAN CUP
❶❷西日本地区の強豪チームが集結し、2日間にわたって激しい戦いが続いた。決勝戦はPK戦の末、神戸U-18が勝利。栄えあるASICS JAPAN CUP優勝トロフ ィーが授与された。❹❺アシックススパイクの試し履きやザバス説明会など各種イベントも実施。シュートスピードコンテストでは歓声とため息が交錯した。
大会結果

優勝|ヴィッセル神戸U-18

ヴィッセル神戸U-18
野田知監督
野田 知監督

「普段80分を2試合やることがないので、疲労感はだいぶあったと思います。その中で、最後までよく走ってくれました。新しいことにチャレンジし、うまくいったこともあったし、いかないこともありました。相手も攻撃してくるわけですから、失点してしまう可能性は防げないので、ディフェンスの質をもう少し高められればいいかなと、思っています。またトレーニングで見直して、上に行けるようにしたいと思っています」

東準也(3年/DF)
東 準也(3年/DF)

「タイトルはうれしいです。自分たちのパスサッカーを最後まで崩さず、相手に飲まれることなくプレーできたことが勝因だと思います。負けなかったのは良かったですが、しっかり勝ちきりたかったのが本心ですね。普段は1日1試合なので、2試合やると疲労が溜まって最後まで走れなくなることがあるんですが、なんとかやり切れたと思います」

準優勝|東山高校

東山高校
福重良一監督
福重 良一監督

「インターハイ出場チームやプリンスリーグ、プレミアリーグで活躍しているチームなど、いろいろなチームと対戦させてもらえたので、いい2日間でした。ここに入る前、内容はもちろん、優勝を目指して結果が出れば自信がつくという話をしていました。決勝まで進出でき、しかもヴィッセルさん相手に1点取られながらもなんとか追いつき、チャンスもいくつか作ることができました。優勝という最高の形ではありませんでしたが、2日間を通してよく頑張ったと思います。1試合ごとにメンバーを代えながら戦いましたが、もう少し攻撃の回数を増やしてほしかった。でも、それ以上に守備の部分で、誰が出てもある程度、できるようになったのは収穫だと思います」

内山皓雅(3年/DF)
内山 皓雅(3年/DF)

「2日間、充実していましたが、優勝を狙っていたので、やっぱり悔しい思いはあります。決勝の後半にけっこうチャンスがあったのに、そこで決めきれなかったのが残念でした。後ろはゼロに抑え、前線は決めるべきところをしっかり決めていかないといけないですね。大会前より成長した部分もありますし、ヴィッセル神戸U-18相手にも太刀打ちできることが分かったので、それを自信につなげ、これからの練習に取り組んでいきたいです」

3位|長崎総合科学大附属高校

長崎総合科学大附属高校
小嶺忠敏総監督
小嶺 忠敏総監督

「レベルの高いチームが参加していたので、選手たちにどれくらいのことができるのか、その見極めをするのにちょうど良かったですね。いつもは土のグラウンドなのに、こんなに素晴らしい環境でやらせていただき、ありがたかったです。新しい発見もありましたし、そういう意味では非常に有意義な大会でした。全国のチームと交流することで指導者同士の選手同士の繋がりができる。自分のプレーが全国に通用するかどうかや、プレーの長所と短所を知ることができるので、非常にいい試みだと思います」

知念哲也(3年/MF)
知念 哲也(3年/MF)

「3位はうれしかったですが、優勝を目指して参加したので、残念な部分もあります。プレッシングの質が上がり、プレスをかけるタイミングを掴んだのが収穫で、ボールを奪った後の攻撃への速さや質の向上が今後の課題ですね。一人ひとりが自分の課題を意識していましたし、チームの課題も見つかったので良かったです」

得点王

薬真寺孝弥(2年/dF)
長崎総合科学大附属高校 薬真寺 孝弥(2年/DF)

「みんながパスを回してくれたおかげで5点取れて、うれしいです。自分はセンターバックなんですけど、ゴールを決める快感に目覚めましたね(笑)。この結果に満足せず、もっと体力をつけて、攻守両面で活躍できる選手になれるよう、これからも頑張っていきたいです」

出場チーム紹介

磐田東高校(静岡)

磐田東高校(静岡)
数々の強豪校が名を連ねる「サッカー王国」静岡で存在感を放つ有力校の一つ。基本スタイルはパスを繋いでバイタルエリアに進入し、そこから選手それぞれが創造性を発揮して相手を崩していく形。その攻撃のキーマンの一人が、ゴール前でのドリブルを持ち味とする10番の金田将弘だ。2015年シーズンはプリンスリーグで苦戦を強いられているが、「ハードワーク」をキーワードに守備力の向上とさらなる成長を目指す。

東山高校(京都)

東山高校(京都)
1995年度から2年連続で全国高等学校サッカー選手権大会に出場するなど、京都を代表する強豪校として知られている。結成時から完成度が高かった昨年のチームと比較して「今年のチームは当初の完成度は低かったけど、成長の度合いが大きい」と福重良一監督。集中して最後まで戦えるのがチームの長所だ。真面目に、実直にサッカーに取り組む姿勢を貫き、強豪校がひしめく京都の高校サッカー界に切り込んでいく。

東大阪大柏原高校(大阪)

東大阪大柏原高校(大阪)
1972年に創部し、前身の柏原高校時代から43年の歴史を数える。関西地区では恐らく唯一であろう、部員全員が坊主頭という「昭和の香り」がするチーム。現在のチームは春から一貫して「全員で戦う」姿勢を持ち、目の前の試合に取り組むことを標榜。引いて守るのではなく、あくまで前から攻めるサッカーを目指す。最後まで走り切ることが激戦区・大阪を勝ち抜くことに繋がると、この夏はかなりの試合数をこなした。

金光大阪高校(大阪)

金光大阪高校(大阪)
2015年シーズンのプリンスリーグで前期は芳しくない結果が続いていたが、システムとメンバーの配置を代えた後期に6連勝とチーム状態が上昇。守備力を強調したスタイルで戦い、奪ったボールを素早い攻撃につなげていく。自分たちでゲームをコントロールできる試合がある一方、相手に圧倒される展開の中でそれに対応し、変化をつけられるチームになることが、現在の課題だ。

ヴィッセル神戸U-18(兵庫)

ヴィッセル神戸U-18(兵庫)
今大会に参加した唯一となる、Jクラブのユースチーム。ディフェンスラインから細かくパスをつないで組み立てるJ ユースチームらしいサッカーは、高体連チームが主体の今大会で異彩を放っていた。今年のチームは、中盤でのキープ力がさらに高いのが特徴。今後は試合展開によって流動的にシステムが変化するスタイルを取り入れるなど、常に新しいことにチャレンジしていくことを目標としている。

滝川第二高校(兵庫)

滝川第二高校(兵庫)
これまでに選手権に18回の出場を果たし、優勝1回、ベスト4が3回。現日本代表の岡崎慎司を始め、数多くのJリーガーを排出した兵庫の古豪だ。今年のチームはインターハイで2勝してベスト8まで進出し、そのいずれもがPK戦を制しての勝利と勝負強さが光る。一方で、プリンスリーグでは失点が目立つなど、課題は守備。そこを修正しながら陰山拓生、向野翼らを中心とした攻撃陣で得点することにこだわって戦う。

明徳義塾高校(高知)

明徳義塾高校(高知)
選手権には2000年に初出場し、昨年は5度目の出場を果たした。現在のチームはインターハイでベスト16に進出するなど夏以降の結果は出ていたが、「そのことで少し全体が緩んでいる雰囲気がある」と小松晃監督は懸念したとおり、選手権出場はかなわなかった。チームの特徴は、全員に運動量があること。それを生かし、攻守にメリハリをつけながら、時間を有効に使って主導権を握る戦いを目指す。

佐賀学園高校(佐賀)

佐賀学園高校(佐賀)
今夏、インターハイ出場を勝ち取り、8年ぶりに全国の舞台を踏んだ。前線で切れ味鋭いドリブルを見せる三宮捷を始め、個々の選手のポテンシャルは高かったが、調整不足で臨んだ結果、インターハイは1回戦で敗れてしまい、残念ながら2001年以来、遠ざかっている選手権への出場も逃してしまった。所属する選手のポテンシャルは元々、高いものがあるだけに、チームとしてまとまれるかが来年以降の課題となる。

長崎総合科学大学附属高校(長崎)

長崎総合科学大学附属高校(長崎)
国見高校を6度の選手権制覇に導いた高校サッカー界のレジェンド、小嶺忠敏氏が総監督を務める。選手権には'12年に初出場で16強入りして以来、昨年まで3年連続出場と急速に力をつけ、今や九州の強豪のひとつになった。チームコンセプトは狙いどころを定めてボールを奪取し、そこからスピードを上げて相手ゴールに迫ること。個の能力を最大限に引き出せるのがチームの強みだ。

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