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大学サッカー PERFECT GUIDE
「明治大学体育会サッカー部」

無断転載禁止 大学サッカー PERFECT GUIDE<br>「明治大学体育会サッカー部」
取材・文・写真/池田敏明

“世界”への道を切り開く強豪

昨年度の卒業生からは、実に5名がJリーグ入りを果たした。現インテルの長友佑都を育てた強豪、明治大学体育会サッカー部を紹介する。

柴戸 海
Navigator

柴戸 海

政治経済学部3年/MF/市立船橋高校出身
高い危険察知能力と球際の強さを備える“明治のマスチェラーノ”。最近は攻撃力にも開眼の兆しが見える。

スポーツ推薦で進学

高校の先輩である和泉竜司さん(名古屋グランパス)や小出悠太さん(4年)が活躍されていたことが一つの決め手になったのと、「個を育てる」というモットーを聞き、人としても選手としても一流を目指すという部分で自分に合っていると思い、進学を決意しました。サッカーのセレクションとサッカーに関する論文、あとは学校の試験で合否が決まるスポーツ推薦を受験しました。

ポゼッションスタイル

明治大学体育会サッカー部のスタイルは、基本的にはいい守備からいい攻撃に入っていくという形です。しっかりボールを保持しながら、ゴールを目指してパスを回しながら攻める。ポゼッションサッカーに近いですね。

圧倒的なスピードの差

入部当初はボール回しや走る速さ、寄せの速さなど、すべての面でスピードの差を感じました。その中で、うまく体を使って相手をブロックできたり、自分のイメージどおりにゴールに絡めた時は、大学サッカーの楽しさを実感しますね。

攻撃力を磨いています。

ポジションはボランチですが、やる人がいない時はセンターバックもやります。球際や一対一の強さが自分のストロングポイントです。3年になってからは攻撃の部分にもいろいろチャレンジしています。攻撃も守備もできるのがいい選手だと思いますし、プロになるために今、何ができるかを考え、ゴールを奪いにいくことを意識するようになりました。

朝練が中心

全体練習は朝練が中心です。セカンドチームは6時から約2時間、トップチームは8時から約2時間で、その後に授業に行く形になります。僕は1年の夏まではセカンドチームだったんですが、当時は4時半とか4時45分に起きて練習の準備をし、6時から練習、という生活でした。冬の雨の日などは、6時からの練習はかなりのタフさが求められます(笑)。

みんなで合宿所生活

部員総数は60人強で、そのうち40人ぐらいがグラウンドに隣接された合宿所で共同生活しています。掃除や洗濯、風呂の管理、食器洗い、電話や来訪者の対応、試合の準備など、いろいろな仕事を全員で分担しています。細かい仕事は1年生がやっていて、大事なことは4年生が最終確認をしたり、担当したりします。生活力がつきますし、先輩ともいろいろ関われるので、上下や横のつながりが深くなってきますし、他の部員とコミュニケーションを取る時間が長くなるので、学年を越えて仲良くなれます。

ナンバーワンの真面目さ

みんなすごく真面目です。真面目さでは大学サッカー界では一番だと思います。メリハリのあるところがこのチームの良さですね。上下関係は、基本的には厳しくないです。仕事の時は上級生が下級生にしっかり指導するので、そこの厳しさはありますが、普段はどの先輩も優しいです。気を遣ってくれるし、目配りしてくれるので、雰囲気はすごくいいと思います。部屋も1年生から4年生まで混在しているので自然と仲良くなりますし、1年生と4年生がテレビゲームをしていることもありますね。

刺激を受けた先輩

室屋成さんは1学年上で、いつも一緒に練習していたので。FC東京に加入したのはかなり刺激になりました。練習から100%でやっていましたし、体力もスピードもあって、ずっと上下動している感じでしたね。性格は気さくで、誰とでも話してくれます。ファッションも参考にしていましたし、いつもいい匂いだったので、香水は同じものを買いました(笑)。

コントロールがうまい栗田大輔監督

毎週ミーティングがあるんですけど、チームが浮き足立っている時は厳しめの言葉を投げかけたり、力が入りすぎている時は場を和ますようなことを言ったりと、コントロールがうまい監督ですね。

八幡山清掃とBBQ

部の伝統行事として、グラウンド周辺の地域をゴミ拾いしながら回る「八幡山清掃」と、駐車場にテントを建てて行うバーベキューがあります。選手が主体となって年に2回ほど行い、結束力を高めます。

感じる「明治愛」

明治大学の魅力は「明治愛」の強さを感じるところです。野球部やラグビー部の試合には応援団やOBの方々が駆け付けますし、もちろんサッカー部の応援に来てくれることもあります。僕自身もよく他の部活の応援に行きます。自分に刺激にもなりますし、また自分たちの試合を見に来てもらえると、燃えますよね。

勉強もしっかりやった高校時代

高校時代、勉強の成績は一応、クラスで2番目ぐらい。しっかりやっていました(笑)。授業中に内容を覚える感じで、テスト前は練習後に勉強したり、朝、早起きしてやったりしていました。勉強をやらないとサッカーにも悪い影響が出るので、大学受験の前は夜遅くまで勉強しました。

先輩の活躍で意識

明治大学を意識し始めたのは、高校3年になってからです。1、2年の時は、明治大学に進学できるとは思っていなかったです(笑)。3年になって、明治大学で市船の先輩たちが活躍しているのを見て、どんなチームなのかを調べて、意識するようになりました。真面目だという部分は自分に合っているのかな、と思いましたし、インターネットで調べたり、小出さん(小出悠太/4年、DF)に聞いたりしました。

交流が楽しい!勉強は大変!

いろいろな学生がいて、ゼミ活動で交流すると他の学生の考えに触れて自分のものにできるので、それは楽しさとしてあります。大変な部分は、勉強の仕方が自分次第というか。高校時代は教科書があって「ここが大事だぞ」と教えてもらえるんですが、大学は教授が喋るだけなので、大事なところを自分で考えながら板書しないと頭に入ってこない。そこはすごく大変です。

高校生活への提言

練習以外の時間をうまく使ってください。勉強も大事ですけど、サッカー選手としては練習以外の時間で、どれだけサッカーに目を向けられるか。食事や睡眠など、自分の体にどれだけ気を遣えるかがカギになります。あと、コミュニケーションはすごく大事だと思います。先輩や監督とのコミュニケーションをしっかり取るようにしてください。

世田谷区八幡山にある八幡山グラウンド
世田谷区八幡山にある八幡山グラウンド。人工芝のピッチでトレーニングに励む

I'll guide you. ~私が案内します!~

明治大学体育会サッカー部

合宿所は8人部屋と16人部屋があり、2段ベッドが並んでいます。ベッドの上が唯一のプライベートスペースです。

明治大学体育会サッカー部

練習が終わると食堂に集まり、寮母さんが作ってくれたご飯を食べます。合宿所で3食出してくれるので助かります。

明治大学体育会サッカー部

長友さんは「偉大」の一言です。先日、合宿所を訪問してくださったのですが、「ここからインテルに移籍するまでたった5年。その期間があればそこまで行けるんだ」という話をしてくれました。僕たちもそうなりたいですね。

1日のスケジュール
1日のスケジュール

これは水曜日のスケジュールなんですが、この日は6時からトップ、セカンドが一斉に集まり、対人トレーニングなどハードな内容をこなします。その後に大学に行って授業を2コマ受け、戻ってから自主トレをします。就寝は22時頃。1年生の頃は合宿所内の仕事があったので、もう少し遅くまで起きていました。

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