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ついに合格者が決定! “日本代表”2人の結果は? 「NIKE ACADEMY MOST WANTED」グローバルファイナル3日目

無断転載禁止 ついに合格者が決定! “日本代表”2人の結果は? 「NIKE ACADEMY MOST WANTED」グローバルファイナル3日目
写真提供:NIKE

若きフットボーラーを発掘する世界規模のスカウトプロジェクト「NIKE ACADEMY MOST WANTED」(※2013年まで「NIKE CHANCE」として実施)。エリートトレーニング機関「NIKE ACADEMY(ナイキアカデミー)」の参加権を懸けた最終選考会「グローバルファイナル」が27日(現地時間)、ついに最終日を迎えた。

25日から3日間、イングランドフットボール協会(FA)の本拠地セント・ジョージズ・パークにて行われている同セレクションには、世界中から33名が集結し、日本からはMF西尾翼(東海大)とMF白川恵士朗(未所属)が参加。1日目には5+5+GKのミニゲーム、2日目には紅白戦が行われ、最終日には、最大の山場にして選考会のフィナーレとなる現「ナイキアカデミー」との試合が組まれた。日本勢の2人は前日の紅白戦で好調な動きを見せているだけに、合格への期待も高まる。

NIKE MOST WANTED

この日、午前のメニューはインドア施設にて、パス回しやシュート練習、セットプレーを確認。昼食後には昨日の紅白戦と同様にミーティングを徹底的に行い、運命の試合に向けた準備は細部まで詰められた。まさに今後の人生の道筋が決まる大一番、時間の経過とともに白川、西尾の表情も一層険しいものとなっていく。そして夕刻、ついに「ナイキアカデミー」との試合(45分1本)の時を迎えた。

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この2日間で評価を高めていた2人は、Bチームで先発出場。天才肌のレフティー白川は右ウイング、豊富な運動量を誇る万能戦士の西尾はトップ下に就いた。対する「ナイキアカデミー」は、昨年のグローバルファイナル合格者の波田野海(聖和学園卒)が、ツーシャドーの左の位置でスタメンとして出場した。

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トップ下の西尾は、果敢なプレッシングからボールを奪取するなど持ち味を発揮。積極的なオフ・ザ・ボールの動きと、守備から活路を見出した初日と同様にチームの潤滑油として機能する。しかしこの日の相手は、これまでの即席チームとちがい、完成されたチーム「ナイキアカデミー」。西尾・白川の両者が「スペースがなかった」と口を揃えたように、試合序盤からの徹底的なプレスに苦しめられた。円滑なパスワークから攻撃の基点として躍動した西尾だったが、ゴールに結びつくチャンスメイクには至らず。守備の貢献など、全体を通して存在感は発揮したが、バイタルエリアでの創造性に欠ける内容となったか。本人も「攻撃の時に“怖い”プレーヤーになれなかった」と、試合後に述懐している。

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 昨日の紅白戦で1G1Aという、これ以上ないインパクトを残した白川は、慣れ親しんだ右ウイングで出場も、サイドに張りつく展開が目立つ内容に。幾度か訪れた前線での仕掛けも、激しいプレスに攻撃の芽を摘まれてしまう。ボールの接触機会も少ないまま、29分には交代を命じられた。 「チームで求められる守備は最低限こなさないといけないのは分かっています。でも、自分の持ち味を消してまでは…」(白川)。今年進学した流通経済大学を辞め、練習環境もままならない状態で掴んだ今回のチャンス。練習不足は否めない状態で、白川は「突出した創造力を発揮する」という自分の長所の一点突破を狙ったが、この日、その機会が訪れることはなかった。

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試合後、1時間に及ぶ選考審議の後、2人に言い渡された通達は「不合格」――。 ナイキアカデミー・ヘッドコーチのジョン・グッドマンによる両者への落選理由は次のような内容だった。

「(白川は)すごい良い選手だと思うが、すぐに(ナイキアカデミー)のチームに入れるとは思えない。また再会できる時があれば、高いパフォーマンスを一貫して出せるようになってほしい」

「(西尾は)テクニカルで素晴らしい選手。いまは『ノー』という答えだが、途中でアカデミーの選手が抜けたらコールアップする可能性はある」

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また、Bチームのコーチを務めたパトリック・ジガーニ、ダン・フォロウェイによる、落選の報を受けての2人の印象はこうだ。

「ケイ(白川)は、素晴らしい左足を持っている。ただし、オフ・ザ・ボールの動きが消極的だと感じた。あれだけの才能があるのだから、もっとボールへの欲求を前面に出すべきだ。ツバサ(西尾)は身体こそ小さいが、それを補うテクニックがある。伸びる余地もあるし、私が要求したことも咀嚼できている。本当によく走るし、献身的だ。ただし、アカデミーにはツバサに非常に似ているナンバー10がいる。彼らは6カ月前にアカデミー入りしたばかりだし、彼らにっても才能を伸ばす機会を確保してあげたかった」

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このように、コーチ陣の評価は概ね良好である。また、これまでは最終日に11vs11の2試合を行った後に合否を協議してきたが、今回から試合を2日に分け、紅白戦の結果からチームを編成し、対戦するアカデミーのチームも調整してこの日を迎えたという。選考はこれまで以上に厳正かつ慎重に行われたといえるだろう。落選理由を額面通りに受け取れば「2人のポジションが、たまたま現在のアカデミーで供給過多にあったことが災いした」と解釈できる。では西尾・白川の2人が、現アカデミー所属選手のポジションを追いやるには、決定的に何が足りなかっただろうか。昨年のグローバルファイナル通過者・波田野海は、試合を終えて次のように語った(彼はこの日の試合もアカデミーのスタメンとしてフル出場し、決勝ゴールを挙げている)。

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「たしかに(1・5列目は)僕を含めてアカデミーには4人います。(同じポジションでも)2人には合格してほしかった。個人的には(白川)恵士朗の攻撃センスはすごいと感じていたし、彼がトップ下に入れば自分がサイドに行けると思った」と2人の健闘を称えている。一方で、「うちのバックラインのやつらは『怖くなかった』と言っていた」とも指摘する。今日の試合で西尾は積極的なプレッシングを見せ、チェイシングからバイタルエリアでボールを奪取する場面があった。しかし、試合序盤からの激しい当たりが脳裏をよぎったか、バックパスを選択した。「あれ(バックパス)や横へのパスが多かったから、あそこでボールを取られても大丈夫と感じた」とアカデミー側の視点で冷静に分析する。

 そう語る波田野も、英国入りした5カ月前は欧州選手の圧倒的なフィジカル差に悩まされたという。「練習の時から激しい当たりがくるので、意識していないと通用しない。飛ばされないぶつけ方や立ち位置は、この5カ月でやっと身体が順応してきた」と語る。現在、毎週末の試合では「ナイキアカデミー」のスタメンとして出場し、攻撃面の主軸を担っている波田野。独自のオフェンスのリズムから、トップ下のポジションでチームにアクセントを加える役割を担っている。その彼であっても、この日はベストなポジショニングにいながら、ボールが回ってこない場面がみられた。そう、「ナイキアカデミー」は、このグローバルファイナルの延長線にあるチームであり、プロを目指す厳しい世界で、選手たちは日々下剋上の突き上げを感じながら成長しているのだ。波田野がこの5カ月間で得た「ナイキアカデミー」での成長の過程、そこに西尾・白川が今回及ばなかった要素のヒントがあるのではないだろうか。

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今回、残念ながら望んだ結果には届かなかった西尾と白川だが、彼らの目は「次」へと向けられている。

「今はまだ大学Bチームのベンチにいる。そこの現状を変えていかないと。ここで活躍しないと(目標の)プロで活躍なんてできるわけがない」(西尾)

「プレーする環境がなくなるんでどうしようかと思っています。でも、(サッカーは)まだ続けると思います」(白川)

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一カ月前、プロという言葉が遥か遠くにあった2人。そんな彼らが、世界中の才能が集まる「NIKE ACADEMY MOST WANTED」の最終選考で、世界への扉を開く手前までいった事実は変わらない。これを糧とし、さらに大きな夢を掴めるかは彼ら次第。2人にとっての本当のスタートはここから始まるのかもしれない。

なお、33名が参加した今回のグローバルファイナルの合格者は以下の5名となった。 CHIAN SAYDAM(トルコ/DF)、ALEXANDER PANCHENKO(ロシア/DF)、ERICK TOVMASYAN(ロシア/DF)、MAX KONRAND(ドイツ/DF)、ENZO SAUVAGE(フランス/FW)。

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