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第96回全国高校サッカー選手権 準決勝戦
流経大柏、前橋育英が盤石の勝利。至高のファイナルへ

無断転載禁止 第96回全国高校サッカー選手権 準決勝戦</br>流経大柏、前橋育英が盤石の勝利。至高のファイナルへ
後半途中出場の9番MF加藤蓮のスーパーボレーが勝負を決めた。

 第96回全国高校サッカー選手権大会は1月6日(土)、埼玉スタジアムでの準決勝戦が行われ、流通経大柏(千葉)vs矢板中央(栃木)、上田西(長野)vs前橋育英(群馬)の顔合わせとなった。
 インターハイ王者の流通経大柏は、前日の準々決勝にて、前大会覇者・青森山田を破り勢いに乗る長崎総合科学大附を相手に3-0で快勝。注目の2年生CB関川郁万の先制点から得点を積み重ね、エース安藤瑞樹季を出場停止で欠く長崎総附に反撃の手立てを与えず、3大会ぶりの4強入り。対する矢板中央は日本文理(新潟)を1-0で下し、同じく8大会ぶりの準決勝進出となった。

 守備意識の高い両校の激突は、個の技術に勝る流経大柏が中盤の高い位置でボールを支配する。主将のMF宮本優太、MF宮本泰晟のダブルボランチでボールを奪取するや、MF菊地泰智を起点に前線の4人が躍動。MF菊地のオープニングシュートを皮切りに、18分、MF近藤立都の直接FK、左サイド石川貴登からのクロスなど畳み掛けるが、矢板中央は固い守備でこれをことごとくブロック。守勢に回る矢板中央だが、流経大柏の強いプレッシャーにボールを保持することできず、単発の攻撃パターンに終始してしまう。幾度かロングボールから190㎝の長身FW望月のポストプレーを起点に反撃を試みるも、早々にボールをカットされ、シュートまで持ち込むことができない。

10番のMF菊地泰智はこの日も攻守に渡り奮闘。攻撃の起点となった。
10番のMF菊地泰智はこの日も攻守に渡り奮闘。攻撃の起点となった。

 膠着状態は後半に入っても変わらず。終始攻め込みながらも得点ができない流れに、業を煮やした流経大柏ベンチが動く。前半終盤に投入したFW熊澤和希に続き、後半10分に9番MF加藤蓮、MF鬼京大翔と強力アタッカー陣を次々と投入する。しかし、攻撃のバリエーションこそ多彩ながら、矢板中央の固い守備ブロックの前にゴールを決めきることができない。この嫌な流れに流経大柏攻撃陣にも焦りが見え始めた後半19分、この試合最大のクライマックスが訪れる。
 左サイドでボールを奪取した流経大柏MF近藤立都がアーリークロスをファーサイドへ。これを後半から出場のMF加藤が右足でダイレクトボレー一閃。ゴール左隅に突き刺す値千金のゴールで待望の先制点を挙げる。0-1のビハインドを跳ね返すべく、矢板中央は右サイドから18番MF山下育海が果敢に仕掛ける。ドリブルでDFを翻弄し、切り返しから放ったシュートはGKに阻まれ、そのこぼれ球をMF松井蓮之がシュートするも枠の上に外れてしまう。何としても追いつきたい矢板中央だったが、先制したことで余裕が生まれたか、終盤はより流経大柏のパスが回り始め、ボール支配率は追われる流経大柏が上回る展開に。結果、1点を守りきったインターハイ王者が決勝進出を決めた。

記録

流通経大柏
1-0
矢板中央
大会通算7ゴール目を上げた前橋育英のFW飯島陸。大会記録の10得点を超えるか?
大会通算7ゴール目を上げた前橋育英のFW飯島陸。大会記録の10得点を超えるか?

 準決勝のもう一試合、上田西は明秀学園日立(茨城)を3-2で破り、長野県勢として初のベスト4入りを果たした。対する前回準優勝の前橋育英は、メンバーの半数が昨年度の決勝戦を経験し、盤石の体制で4強入り。昨日の準々決勝では25年ぶりベスト8入りの快進撃を続けた米子北(鳥取)を3-0の大差で退けている。

 試合はポゼッションで圧倒する前橋育英に対し、コンパクトな守備陣形を敷く上田西がカウンターを狙う展開に。しかし前橋育英の8番MF五十嵐理人の果敢な中央突破、長身FW榎本樹のポストから裏を狙うFW飯島陸のスピードに翻弄され、上田西の最終ラインはジリジリと後退していく。ついにはPA内でもパスをつなぎはじめた20分過ぎに試合が動く。左コーナーキックにDF松田陸が走り込み、ヘディングでファーサイドに流し込み先制。直後の27分にはFW榎本樹のラストパスを受けた飯島が切り返しから、右足でゴール左隅に決めて今大会6得点目。上田西もカウンターから29分、FW根本がチーム初シュートでゴールを決め1点を返す。しかし、前橋育英は35分にMF五十嵐がFW榎本のスルーパスから快速を飛ばし、GKの動きを見て落ち着いて右隅へ流し込み再び突き放す。
 前半は前橋育英のシュート13に対して、上田西はゴールを決めた根本の1本のみ。数字からも如実に差が出た試合は後半18分、再び縦パスを受けた榎本のポストプレーから五十嵐が決めた4点目で大勢は決した。堅守を誇る上田西DF陣の集中力を削ぎ落とした前橋育英の怒涛の攻撃は止むことなく、後半41分には飯島が得点王争いで独走状態となる今大会通算7ゴール目をゴール右隅に決めて勝負あり。後半アディショナルタイムにも追加点を上げた前橋育英が6-1の完勝で上田西を退けた。

 これで決勝戦のカードは流経大柏vs前橋育英に決定。直近4年で3回目の決勝進出となる前橋育英は悲願の初優勝へあと一歩。対するインターハイ王者の流経大柏は、夏冬連覇の偉業に挑むと共に、インカレを制した流通経済大と合わせ、大・高完全制覇を狙う。
準決勝で盤石の試合運びを見せた両校による至高のファイナルは8日(月・祝)14時5分、埼玉スタジアムで行われる。

記録

上田西
1-6
前橋育英
8番MF五十嵐理人は上田西のDF陣を翻弄し2得点。決定的な仕事を成した。
CKから先制点をアシストしたMF田部井。昨年の決勝での大敗から成長し、再び埼スタでのファイナルにチームを導いた。

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