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山本蓮(久御山高校3年/MF)
日々の気付きを自らの物に。歩みを止めない技巧派MF

無断転載禁止 山本蓮(久御山高校3年/MF)<br>日々の気付きを自らの物に。歩みを止めない技巧派MF
文・写真/森田将義

日々の気付きを自らの物に。歩みを止めない技巧派MF

不遇をかこった中学時代を無駄にせず

「森岡亮太(現・神戸)以来のタレント」という声が多く聞かれるのが久御山高のMF山本蓮(3年)だ。持ち味は高いテクニックを活かしたボールキープと、アイディア溢れるプレー。初めて、全国の舞台に立った今夏のインターハイでは、桐光学園高と青森山田高を撃破する立役者となり、その名を轟かせた。

いわゆる技巧派タイプの選手だが、より注目すべきなのは洞察力の鋭さだろう。彼らしさがよく表れているのが、京都U-15に所属していた中学時代。当時のチームメイトが「蓮の上手さは別格だった」と口を揃える存在ながらも、人より華奢な体つきが仇となり、出場機会はごくわずか。「サッカーを楽しめてなかった」と振り返るものの腐らず、「高校に入ってから自分のプレーに活かそうと、監督がベンチで呟く戦術や感想をこっそり聞いていた」とプレイヤ―としての土台作りに励んだという。

「中学の時はミスをすると怖がっていたけど、今は向上心が持てるようになったと思う。ミスをしてもどうすれば次は通用するかとか、上手く行っても次は同じようにはいかないかもと工夫するようになった」。そう話すように、久御山高に入ってからは、洞察力と向上心に磨きがかかった。1年生の頃から出場機会を掴むと、2年生では攻撃の核としてチームに君臨。持ち前の高いキープ力を活かし、単独でゴールまで持ち込む場面が多々あったが、「それだけでは僕が抑えられるとチームが勝てなくなるし、プレーの幅が広がらない」と最終学年は、中盤の下がり目でパスを引き出し、味方を活かすプレーを増やしている。

世界に飛び出し、気付いた課題と収穫

そして、今年9月には人生が大きく変わる新たな出会いも。世界的なスカウトプロジェクト「NIKE CHANCE」のスカウトとして、彼の成長を見守った大阪府立大の山下寛雄監督の仲介により、ドイツ1部リーグのインゴルシュタットに練習参加。1週間の日程で、U-19とU-23チームに交じって、刺激を得た。現地スタッフから、テクニックの高さを評価されたものの、「足の長さとか、元々のフィジカルが違った。身体の大きさも違って、後ろ向きでボールを持ったら相手に乗っかられる形になって潰されたり、課題が多すぎて、まだまだこれからって感じでした」。

ただ、ネガティブな話題で終わらないのが彼らしさ。「課題もあったけど、前を向いてボールを持てば通用もしたし、自分としてはちょうど良いバランスかなって思う。ドイツに行ったから、気付けたことがたくさんあった」と振り返るように、帰国直後の試合では、相手に激しく当たられてもバランスを崩さずプレーを続けるなど、新たな気付きを自分のモノにしようとしている。見ていて楽しいプレーだけでなく、どこまで成長するか目が離せない選手なのは間違いない。

山本蓮(久御山高校3年/MF)
Photo:Masanori Morita
山本蓮 REN YAMAMOTO 久御山高校3年/MF
1997年5月13日生まれ、京都府出身。京都サンガF.C. U‒15から久御山高に進学し、1年時に国体選抜に選出されるなど、早くから注目を集めてきた存在。2年生以降はエースとして活躍し、今夏にはチームを6年ぶりのインターハイ出場に導いた。全国では強豪ひしめくブロックに入りながら、2得点1アシストの活躍を見せてベスト16に貢献。大会優秀選手に選ばれている。

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