PICK UPピックアップ footies!' eye player

永藤歩(市立船橋3年/FW)
他を圧倒するスピードで、市船らしくを狙う

無断転載禁止 永藤歩(市立船橋3年/FW)<br>他を圧倒するスピードで、市船らしくを狙う
文・写真/森田将義

他を圧倒するスピードで、市船らしくを狙う

“上手くない”代の代表格

「上手くはないけど、頑張れる代」。今年の市立船橋高をそう評するのは朝岡隆蔵監督。その代表格として挙げるのが、来季からのモンテディオ山形入団が内定しているFW永藤歩だ。もちろん、上手さを補う以上の武器がなければ試合に出られないし、プロにもいけない。自らを「相手の裏にドンドン抜け出して、相手のCBを走らせたり、チャンスメークできる選手」と評するように、持ち味は爆発的なスピード。勢いに乗った時の彼ほど厄介な選手はいない。

スピードスターの原点は中学時代に遡る。中学2年生の時に目にした、市立船橋の選手権制覇に憧れ、入学を決めたものの、高校1年生の時は運動量と技術力では見劣りし、本人も「下手クソで、ただ速いだけだった」と話すほど。朝岡隆蔵監督から、厳しい言葉をかけられることも多かった。学年が上がり、コンスタントに出場機会を掴んでからも指揮官からの指摘は変わらず。「走れないとか、タイミングが合ってないとか、ドリブルでスピードを上げるタイミングが遅いとか、どこに運んでいるんだ!とか言われてきたことは本当に多い」と苦笑いする。

だが、少しでも上手くなろうと、指揮官からの言葉を一つひとつ謙虚に受け止めることで、「今でも下手クソなのは変わらないけど、一年の頃に比べたら、ボールタッチは上手くなったと思う」。背番号10を授かった今年は、「走らせるために無理して使ってきた」(朝岡監督)とプレミアリーグEASTでは試合終盤に動きが落ちてからも、起用を続けることで課題だった運動量の改善にも取り組んだ。

永藤歩(市立船橋3年/FW)

戦いに負けてはいけない。夏の借りを選手権で返せるか

ポテンシャルの高さが評価され、5月にはU-18日本代表に選出。初めての日の丸に、「自分なんかが入っていいのかなと思った」ものの、「行くからには自分の武器を出そうと思った。上手さを求められている他の選手たちとは違って、自分の武器を出すだけだった」と速さをアピール。夏のインターハイでも、チームを牽引する活躍を見せたが、準決勝の関東第一高戦で、左足の肉離れをおこし、東福岡高との決勝には出場できず。PK戦で涙を飲んだチームメイトをピッチの外から見守るしかなかった。

「監督からは、『市船は戦いに負けてはいけない』とよく言われる。どこよりも走って、どこよりも戦って、どの相手でも勝つのが自分たちのらしさ。昔からの伝統や、プライドを僕たちは背負っている」。そう口にする彼にとって、敗北は受け入れられない物であるのは間違いない。リベンジの機会は、選手権のみ。その速さで、市船がいるべき場所に導けるだろうか。

永藤歩(市立船橋3年/FW)
Photo:Masanori Morita
永藤歩 NAGATO AYUMU 市立船橋高校3年/FW
1997年12月15日生まれ 168cm/65kg 千葉県出身。中学時代は順蹴フットボールアカデミーでプレー。市立船橋入学後は、早くからスピードを高く評価され、2年時から出場機会が増加。エースとしての重責を背負う今年は、インターハイで優秀選手に選出された。

CONTENTS新着記事一覧 Readmore

最新コンテンツをもっと見る

NEWS最新ニュース Readmore

最新ニュースをもっと見る