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全国強豪校REPORT2015
高松南高校(香川県/公立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT2015<br>高松南高校(香川県/公立)
文・写真/森田将義

ぶれないスタイルがチームの流儀
「やられて学んで」34年ぶりの選手権へ

アーセナル流の徹底がチームのベース

「やられて学ぶことの方が多い」。実に34年ぶりとなる2度目の選手権を掴んだ高松南の三﨑輝久監督は、自チームをそう表現する。昨年まで香川西高が9年連続で選手権の舞台に立ってきたように、指揮官にとっても監督に就任してからの7年間は、悔しい結果ばかり。ただ、何度打ちのめされても信念を貫き通した結果が今回の結果に繋がった。

チームの根幹となるのは、三﨑監督のコーチ時代から続く、英・アーセナルの練習を参考にしたトレーニング。「来たボールをインサイドでコントロールして、そのままインステップで返す。常にボールを身体の前で扱うための基礎練習。左右両足均等にボールが扱えるようになったし、顔が上がるようになった。うちにとっての生命線」と三﨑監督が話すように効果絶大で、2008年に監督となってからは、この練習にトレーニングの大半を費やした。

もともと、地元の街クラブから有力選手が加入し、下級生の頃からスタメンの座を掴む選手が多かった今年の代は、高松南のスタイルに多大なる影響を受けた世代。結果が出なくても、ぶれずに練習を続けて、パスサッカーを徹底する先輩たちを見てきたから、今年の結果がある。らしさが見えたのは、1点リードで迎えた選手権予選の決勝戦。試合終盤に相手のパワープレーを受けても、慌ててボールを蹴るのではなく、要所できっちりボールを繋ぐことで、相手にセカンドボールを与えず二次攻撃を阻止できたことが勝因の一つになった。

「やられて学んで」34年ぶりの選手権へ-高松南高校-

目標は全国2勝。夏の雪辱なるか

積み重ねの成果もあり、終わってみれば新人戦、インターハイ予選、選手権予選の県3冠を達成。残り3試合を残す県1部リーグでも負けなしを保ち、県では無敗と無理の強さを見せたが、県外では苦戦が続く。春休みには、1週間の日程で関東遠征を実施。前橋育英、流通経済大付属柏高など全国の名立たるチームと対戦したが、「8発、10発やられて、上には上がいるってことを、身を持って学んでくれた」(三﨑監督)。26年ぶりに出場権を掴んだインターハイでも、初戦で再び流通経済大付属柏と激突し、1-5と大敗。大会後には九州遠征と東海遠征で、東福岡高や清水桜が丘高の胸を借りたが、全敗に終わった。

散々な結果に終わったが、冒頭のように「やられて学ぶ」のが高松南らしさである。「夏以降、かなり伸びた。流経に負けたことが刺激になったし、夏の遠征で逞しくもなった。どれだけ負けようが何しようが僕がほったらかしにしたことで、子どもたちが積極的に話し合いして、逞しくなった」と三﨑監督が口にするように、選手は夏とはまた違う顔を見せている。今年2度目の全国では、「この子たちと年を越せる」(三﨑監督)との理由で2勝を目指す。「やられて学んだ」選手たちが、これまでと違う結果を残せるか期待したい。

「やられて学んで」34年ぶりの選手権へ-高松南高校-

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