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全国強豪校REPORT2015
京都橘高校(京都府/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT2015<br>京都橘高校(京都府/私立)
文・写真/森田将義

苦しみならたどり着いたスタートライン。
3年連続選手権8強を超えられるか。

下級生の成長が4連覇の力に

京都府予選では前人未踏となる4連覇を達成した京都橘だが、道のりは決して楽ではなかった。昨年からレギュラー争いに絡む3年生が少ない今年は、U-18日本代表に選ばれる2年生FW岩崎悠人やGK矢田貝壮貴を筆頭に下級生がチームの半数以上を占める若いチーム。春先から苦戦が予想された通り、新人戦、インターハイ予選ともに久御山に頂点を譲った。だが、選手権予選の準決勝は一度逆転されながらも、試合終了間際に逆転し返し久御山にリベンジを達成。決勝の洛北戦は、試合終了間際に同点弾を受け、PK戦までもつれたが、きっちり勝利を手にした。

下馬評を覆した一つ目の要因は、「夏から冬にかけて、大きく変わった」と主将のDF小川礼太が分析するように、下級生の成長だろう。「夏の遠征で、自信がついたと思う。春から、ずっとプレミアリーグWESTで勝てず、自分たちが思ったようにプレーできなかったけど、色んなチームと対戦し、勝てたことで上手く選手権予選に入っていけた」(小川)。

特に成長が目を惹いたのは、左SBの河合航希とFW梅津凌岳の1年生2人だ。前者は、「自分の入学当初と比べて、“俺もこれだけしっかりできていたら、良かったな”と思う」(小川)ほど、安定感のあるプレーで、守備に貢献。「初戦は緊張がヤバかった」と振り返るように、10番を授かった後者は岩崎とのコンビで、攻撃を牽引した。彼らだけでなく、DF濱本和希、MF稲津修人ら2年生の存在もチームのアクセントになっていたのは間違いない。

3年連続選手権8強を超えられるか-京都橘高校-

チームの雰囲気を作った3年生

一方、3年生の存在も忘れてはいけない。スタメンに名を連ねたのは、小川ら3人のみだが、「選手権に行きたいって気持ちが強かった。この3年間、僕たちが行っていて、選手権という場所がどれだけ楽しい場所なのかはよく知っている。だから、他のチームには行かせたくないって思った」と小川が振り返るように、“絶対に選手権に行くんだ”という気持ちが、チームの背中を押した。想いの強さはプレーでの変化を招き、もともとサイドでの仕掛けに定評がありながらも、無理なドリブルでカウンターを招く要因となっていたMF坂東諒がきっちりフィニッシュまで持ち込めるように。180cmを超える身長を活かしきれていなかったDF田中悠太郎も粘り強い守りに貢献した。

また、登録から外れた3年生の存在も欠かせなかった。練習後に応援練習を行い、学年、部活を問わない応援を統率するなど例年以上に、スタンドからのチームを献身的に支え、「皆の気持ちに応えたいという気持ちが強かった」(小川)と、粘り強い戦いを後押しした。いまやノルマとなった選手権出場を掴んだが、「ここからがスタート」と小川が力をこめるたように、選手権に出ることがゴールではないことは選手たちがよく分かっている。ここから“何をするか”が大事だ。

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