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藤川虎太朗(東福岡2年/MF)
テッペンを獲るため、貪欲に。夏を機に、一皮むけたMF。

無断転載禁止 藤川虎太朗(東福岡2年/MF)<br>テッペンを獲るため、貪欲に。夏を機に、一皮むけたMF。
文・写真/森田将義

テッペンを獲るため、貪欲に。
夏を機に、一皮むけたMF。

再発見した“泥臭いプレー”の重要性

「怖い選手になってきたね」。彼を定期的にチェックするJのスカウトはそう口にした。2年生ながらも名門・東福岡高で定位置を掴むMF藤川虎太朗は、中学3年生の時にU-15代表の一員として「AFC U-16選手権2014 予選」に出場したように早くから注目を集めた存在。サガン鳥栖U-15の昇格を断り、「全国各地から集まる東福岡に入ることで、何百人もの部員の気持ちを背負ってプレーできる。そこでテッペンを獲りたかった」と東福岡を進路に選んでからも、存在感は変わらない。
200人以上が在籍するし烈な競争を勝ち抜き、一年次からAチーム入り。「スピードがない分、いかにマークを外すかが大事。ボールを貰うパスコースを2つ以上は用意して、相手の目を見ながら自分のプレーを決める」と口にするように高い戦術眼と気の効いたプレーを武器に、2年生となった今季は主力の一員として期待を集めた。

ただ、今季のスタートは決して順調とは言えなかった。4月に行われたプレミアリーグWESTの開幕戦では、セレッソ大阪U-18相手に序盤から失点を重ね、前半だけで4失点。藤川自身も見せ場を作ることができず、前半途中にベンチへと下げられてしまった。以降は、途中出場ばかりで、「そうとう落ち込んで、自分のプレーを見失っていた」。不調を抜け出すきっかけとなったのは5月の第6節、京都橘高戦。後半12分からピッチに送り出されると、8分後には右からのクロスに飛び込み、ヘディングで決勝点をマーク。「貪欲さがまた芽生えるきっかけになった試合。泥臭いプレーが大事なんだって思えた」。

藤川虎太朗(東福岡2年/MF)

インターハイでは得点王となり、連覇に貢献

冒頭の言葉通り、本来持つ貪欲さを存分に出せるようになったことで上手いだけではなく、より相手にとって怖い選手になりつつある。同時に、「『絶対に負けたくない』という気持ちは人一倍、強い」というメンタルの強さもピッチ上で目立つようになった。チームに欠かせない一員として挑んだインターハイでは、「リーダーシップは誰が張ってもいいと僕は思う。声が無くなったら、頭が自然と止まってしまうので、僕も先輩たちを見習って意識している」と先輩後輩関係なく、厳しい指示を飛ばす場面も。入学当初から、2年先輩であるMF中島賢星(現・横浜FM)が、「自分の好きなプレーをしていいぞ」と声をかけてくれたおかげで遠慮はなかったというが、「今年は中心選手として日本一を獲りたい」という意気込みが彼を昂らせたのは間違いない。

インターハイでは5得点を奪って得点王に輝き、優秀選手も受賞した。決勝戦でも、「緊張を楽しみながら観客が驚くようなプレーをしたい。そこで『そんなプレーをするのって!?』って思われたい」という意気込み通り、らしいプレーで連覇に貢献。選手権では、出場機会がなかった昨年とは打って変わり、中心人物として期待される。夏同様、一皮剥けた彼が輝きを放つことができれば、1998年以来となる3度目の栄冠もグッと近づくはずだ。

藤川虎太朗(東福岡2年/MF)
Photo:Masanori Morita
藤川虎太朗 KOTARO FUJIKAWA 東福岡高校2年/MF
1998年7月24日生まれ 166cm/56kg 福岡県出身 サガン鳥栖U-15所属時に世代別代表を経験した。東福岡高校入学後は、早くから期待され、プレミアリーグWESTでも出場機会を獲得。選手権の初戦ではベンチ入りも果たしたが、2回戦以降はベンチに入れず。2度目の選手権では活躍が期待される。

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