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全国強豪校REPORT2015
米子北高校(鳥取県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT2015<br>米子北高校(鳥取県/私立)
文・写真/森田将義
文・写真/森田将義

堅守速攻が伝統
夏に続いての躍進なるか

絶対的なエースが抜けたものの、夏は全国8強

2009年にインターハイ準優勝を達成して以来、コンスタントに結果を残しているのが鳥取県の米子北高校。今年も6年連続となる選手権出場を掴み、プリンスリーグ中国でも初優勝を達成するなど存在感を見せている。

ただ、今年は「定本が一人いるだけで、全部違った。もう一年いたらなって思う」と城市徳之監督が苦笑いにするように10番を背負い、得点を量産したFW定本佳樹(現・神奈川大)の卒業という大きな不安を抱えてのスタート。指揮官が「これで行けば何とかなるという2トップがいた昨年と違って、今年は決まった選手がいない。昨年ほどの得点力がなく、いつもロースコアの試合ばかりで、粘り強く引き分けに持ち込んでいる感じ」と続けるように、攻撃の核を失ったため苦しむ試合も少なくなかった。

プリンスリーグ中国の序盤では守備の安定感も欠く試合も見られ、チーム状態が上がらなかったが、「失点ゼロ」をテーマに掲げたインターハイでは、伝統のスタイルである堅守速攻が機能。下級生の頃から出場機会を掴んだ嶋田遼允と鶴ヶ久保哲太のCBコンビと、2年生守護神GK中原創太による安定感のある守りが力を発揮し、ベスト8まで進んだ。ただ守備的になるのではなく、前からの守備も徹底し、陣容をコンパクトにキープするなど攻撃的な姿勢を見せることができたのも収穫だったと言える。

夏以降は、プリンスリーグ中国で勝点を積み上げ、頂点に立つと12月にはプレミアリーグ参入戦にも出場したが、初戦で対峙したジュビロ磐田U-18相手に見せ場を作れず、0-3と完敗。中国で通用した戦いが、全国レベルの相手と対峙すると上手く行かなかっただけでなく、城市監督が「うちのやり方が、色んなチームに研究されてきている」と危機感を口にしたように、米子北の名を知られているが故の難しさも露呈した。

堅守速攻が伝統夏に続いての躍進なるか-米子北高校-

選手権の戦いを左右する二人のキーマン

選手権の初戦では、インターハイ準優勝の市立船橋高校と対戦。残りわずかな期間での立て直しが必要となる中、鍵となるのは主将のMF小長裕也。「上手くはないけど、堅実なプレーができる選手」と城市監督が評す攻守の要で、2トップに当てたボールを高い位置で拾い、二次攻撃に持ち込む。縦に速い米子北らしい攻撃一辺倒になるだけでなく、ボランチの位置で彼が気の利くプレーで見せることができれば、攻撃の幅が広がり、相手への脅威が増す。

もう一人のキーマンは「どこで習ってきたの?と言いたくなるくらい、下手です(笑)。ただ、朝いちばん早く朝練に来たり、努力の人」(城市監督)というMF江口大輝。奪ってから素早く前線に展開する米子北のスタイルのポイントはFWのように見えるが、実際は右サイドに位置する彼が攻撃を大きく左右する存在だ。ロングボールによって、相手DFのラインを下がった所でこぼれ球を上手く拾い、彼を起点に攻撃を展開できれば、勝機が広がる。決して楽ではないブロックに入ったが、ただやられて終わるチームではないはず。選手権でどんな戦いを見せるか期待だ。

江口大輝

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