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[第94回全国高校サッカー選手権大会]
2回戦 星稜vs玉野光南 MATCH REPORT

無断転載禁止 [第94回全国高校サッカー選手権大会]<br>2回戦 星稜vs玉野光南 MATCH REPORT
文・写真/池田敏明

2016年1月2日 NACK5スタジアム大宮

星稜
[得点者]
後半7分 片山 浩
後半33分 加藤 貴也
2-1
玉野光南
[得点者]
前半13分 有吉 亮稀

2回戦のNACK5スタジアム大宮会場では、前回大会王者の星稜(石川)が第1試合に登場。岡山県大会決勝で見せたスーパーゴールが動画投稿サイトでの配信を通じて世界中で話題となった玉野光南と対戦した。

スターティングメンバーの平均身長は、星稜の171.1cmに対して玉野光南は174.2cm。特にフィールドプレーヤーは183cmのDF西中竜斗、179cmのDF有吉亮稀、176cmのFW西崎涼司と体格に勝る選手が多く、「相手の高さとパワー、気迫に圧倒されて、非常に苦しい前半だった」と星稜の河崎護監督が回顧したとおり、立ち上がりはハイプレスからの鋭い攻撃で玉野光南が圧倒する。そして13分、左からのCKが逆サイドに流れると、MF岩本大輝が折り返し、これを有吉が打点の高いヘディングで押し込んで幸先よく先制する。

その後も玉野光南は鋭い出足で星陵の自由を奪い、自分たちのペースを維持したまま前半終了を迎える。しかし、ここから試合巧者ぶりを発揮したのは前年度王者、星稜だった。

「もう少し繋いで、サイドチェンジを入れよう。相手は前半、オーバーワークで来ていた。後半、足が止まるようにもっと揺さぶろう」という河崎監督の指示を受けた星稜の選手たちは、後半開始からボールを回して揺さぶりをかけていく。44分にはFW大倉尚勲が右サイドに抜け出して強烈なシュート。これは左ポストを直撃したが、その3分後には左からのCKをMF片山浩が中央で合わせてゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻す。

「1失点は想定の範囲内。相手は前半からガンガン来ていて、最後までは持たないだろうから、後半は絶対に自分たちのペースになるというのは確信していた」とキャプテンのMF阿部雅志が振り返ったように、この同点ゴールを機に玉野光南の勢いは失われ、星稜がペースを握っていく。

その後もMF大橋滉平を中心に素早くパスを回し、サイドからの鋭い攻撃で玉野光南を押し込んでいく星稜。そして73分、試合を決したのはDF登録ながら11月下旬にFWにコンバートされた小兵、加藤貴也だった。「貪欲に前からボールを追いかけられる選手は誰だと探したところ、加藤が一番、働きが良かった。12月に入ってから相当しごいたんですが、今日は最高のコンディションでした」と絶賛した「元サイドバック」は、大橋から右サイドのMF根来悠太へと展開され、中央に折り返されたクロスに走り込んで見事な逆転ゴールを挙げた。

「自分はゴールに向かって走っていて、ボールが巻いてきてちょっと後ろに入ったので、少しダフったことで逆にすごい軌道になって入ってくれました。逆に自分らしいかなって(笑)」という加藤の一撃が、前回大会直前に不運な事故に遭い、初優勝の瞬間に立ち会えなかった河崎監督に嬉しい勝利をもたらした。

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