PICK UPピックアップ スペシャル

[第94回全国高校サッカー選手権大会]
準々決勝 青森山田vs富山第一 MATCH REPORT

無断転載禁止 [第94回全国高校サッカー選手権大会]<br>準々決勝 青森山田vs富山第一 MATCH REPORT
文・写真/森田将義

2016年1月5日 ニッパツ三ツ沢球技場

青森山田
[得点者]
後半31分 高橋 壱晟
1-0
富山第一

試合序盤のペースは青森山田。「相手SBの身長(165cm)が低かったので、180cmのFW豊島(祐希)のアドバンテージを活かして競り合い、セカンドボールを拾っていこう」(黒田剛監督)との狙い通り、最終ラインからのロングボールで右サイドに展開し、富山一を押し込んだ。

15分には中央からのパスがPA右に入った豊島の下へ。DFをかわして、ゴール前に入れたボールをMF神谷優太がダイレクトで合わせたが枠を捕らえることができず。26分にも右サイドで開いて受けたFW鳴海彰人のパスから、MF高橋壱成がシュートを狙ったが、ゴールネットを揺らすことができない。狙われた格好となったDF石黒絢心も時間の経過と共に、粘り強い守りを見せただけでなく、3回戦の桐光学園戦で終了間際に2得点を奪うなどここまで猛威を振るってきた空中戦もDF早川雄貴を中心にことごとく弾かれたため、青森山田は一点が奪えない時間が続く。

一方で、攻める時間が長い反面、青森山田が気をつけなければならなかったのが、富山一の持ち味であるカウンターだった。FW坂本裕樹と柴田丈一朗の2トップは、ここまでの2試合で得点に絡んできた脅威の存在。前がかりとなった隙を突かれないように、両SBが攻撃を控え、守備の枚数を確保していたものの、29分にはMF賀田凌のサイドチェンジからゴール前にこぼれたボールをMF久保佳哉に狙われるなど、「どっちが勝っていてもおかしくない試合」(DF北城俊幸)だったことは間違いない。

後半も気の抜けない戦いが続いたが、山田は中盤を起点としたボール回しで攻撃のリズムを作る。試合の流れが鮮明になったのは黒田監督が、後半10分にとった交代策。FW田中優勢がトップ下に送りこまれたことで、エースの神谷が左サイドに回った。富山一としては、「相手が(うちを)嫌がって左に来ているのは分かっていたけど、嫌がっているならそのままやらせておこうと思っていた」(大塚監督)と意に介さずにいた。実際に神谷がクロスを入れても、前半と同じく早川を中心に集中力を切らさない富山一の守りにシャットアウトされる場面がほとんどだったが、31分に均衡が崩れる。

中央右寄りでボールを持った高橋が左にロングボールを展開すると神谷が反応。PA左角付近でボールをキープすると、後方から一気に北城がフォローに入った。ヒールでのパスを受けた北城が中へ折り返すと、待ち構えたのは高橋。空高くジャンプして、合わせたヘディング弾がゴールネットを揺らした。

「最後の最後、相手のヘディングが高かった。早川の所で負けたら仕方がない」と大塚監督が脱帽するゴールを受けた富山一はアディショナルタイムにPK職人であるGK久我芳樹を投入する。指揮官の「同点に追いつき、PK戦に持ち込め」というメッセージを受けて、猛攻を仕掛けたが実らずタイムアップ。わずかな隙をしたたかに突いた青森山田がベスト4進出を掴んだ。

フォトギャラリー

CONTENTS新着記事一覧 Readmore

最新コンテンツをもっと見る

NEWS最新ニュース Readmore

最新ニュースをもっと見る