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全国強豪校REPORT
長崎総合科学大学附属高校(長崎/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>長崎総合科学大学附属高校(長崎/私立)
文・写真/森田将義

小嶺監督の下、強化が進む新興校
心技体揃う今年は飛躍に期待

4年間かけて、サッカーに必要な生活面を徹底

「40歳くらいの時に女房がハンコを作ったら、専門家に『この字画は一生、仕事から離れられない』って言われたんだよ。楽にならない、一生忙しいよって。忙しいのが好きじゃないんだけど、自然とそうなってしまう。生涯、労働だな」。そう苦笑いするのは国見高校を6度の選手権優勝へと導いた小嶺忠敏監督。今年で71歳を迎えるが、サッカーと子どもたちに対する想いはなお熱い。

現在、指揮を執る長崎総合科学大附の総監督に就任したのが2008年。当初はV・ファーレンの代表取締役と兼務する形でチームに関わってきたが、2011年以降は総監督としての活動に一本化。翌年の2012年の初出場以来、3年連続での選手権出場に導いた。昨年8月からは監督として、前面に立って指揮を執ることに。惜しくも県予選の準決勝で敗れたものの、初めてプリンスリーグ九州への昇格を達成。成績面ではもちろん、「4年かかって、やっと下地ができてきた」と手応えを口にしたように、サッカーに必要な私生活と学校生活の徹底が進み、再び全国区のチームへと躍り出るための土台が整いつつある。今年も1月に行われた長崎県新人大会で優勝。続く九州8県の優勝校と準優勝校が集まる九州新人大会で3位となり、「課題が見えたことが収穫。長崎で良くても、全国では通用しない選手がハッキリ見えた」と口にした。

小嶺監督の下、強化が進む新興校-長崎総合科学大学附属高校-

要所に実力派が揃う。選手層の厚みが増せば、全国での飛躍も

更なる飛躍が期待される新チームの要はMF薬真寺孝弥だ。「サッカーのツボを知っている。明朗性もあるし、頭も切れる。リーダーシップもあるし、何をさせても良い。久しぶりに人格のある選手が出てきた」と名伯楽が称賛する主将は守備の安定化を図るために、昨年まで務めた中盤ではなく最終ラインでプレー。3バックの後ろにリベロとして位置するクラシカルなスタイルを落ち着いたカバーリングと精神面で支える。

彼だけでなく、要所にタレントが揃うのが今年の特徴だ。「大会前に怪我をしていたので使わないつもりだった。あの状態で、これだけやれれば大したもんだよ。食い過ぎだから身体を絞れば、切れ味が鋭くなってもっと良くなる」と小嶺監督が評するのは1年生FWの安藤瑞季。九州新人大会では2戦連発2発弾を含む6ゴールをマークし、ブレーク。彼を中心に右田翔、荒木駿太が絡む攻撃陣は速さに飛んでおり、準決勝で敗れはしたものの東福岡高の森重潤也監督が「総附の3トップはそうとう速い。条件が違えば、もっとやられていたかもしれない」と口にするほど。「きちんとサボらず、プレーできる」(小嶺監督)というMF前野翔伍のような黒子役がいるのも心強い。

現在の課題は選手層の厚さだが、大会後には昨年8月から怪我で戦列を離れていた186cmのCB中居克仁が復帰予定。加えて、登録から外れた選手の中にも高さや速さを持った“ブレーク候補生”がおり、「25人くらいの選手が出てこれば、練習から気が抜けずにもっと良くなる」という小嶺監督の目論見通りに強化が進めば、長崎から再び全国を驚かすことも十分に可能だ。

小嶺監督の下、強化が進む新興校-長崎総合科学大学附属高校-

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