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長井一真(興國2年/DF)
初の全国出場に期待がかかる興國の要。 CB経験一年未満の要注目CB。

無断転載禁止 長井一真(興國2年/DF)<br>初の全国出場に期待がかかる興國の要。 CB経験一年未満の要注目CB。
文・写真/森田将義

初の全国出場に期待がかかる興國の要。
CB経験一年未満の要注目CB。

急成長する新興校の最注目選手

2005年にサッカー部の強化を始めて、今年で11年目。これまでインターハイ、選手権ともに全国の舞台に一度も立ったことはない。だが、2013年にJリーグ入りを果たしたDF北谷史孝(現・山口)、FW金容輔(神戸)を始め、コンスタントにタレントを輩出し、年々注目が増しているのが大阪の興國高。近畿2府4県から200名以上の部員が集まる中で、内野智章監督が今年の目玉選手として挙げるのが、主将のDF長井一真だ。

目標の選手として、バルセロナのマスチェラーノやピケを挙げるようにポジションはCBながらも持ち味は守りよりも高い組み立て能力。「相手をはがしたり、相手の立ち位置を見ながらボールを動かし、ロングボールを入れることが武器」と胸を張る攻撃性能に関しては、光るモノを持つ。また、利き足は右ながらも、小学校時代から意識的に使うことで磨いた左足の精度も高いことも特徴だ。守備に関しては勉強すべき部分が多く、まだ粗削りだが、内野監督は「ある程度、身長があって、左右両足蹴れるし、きっちり周囲を動かせる。あれだけの選手はなかなかいないと思うので、もっと上を目指せる」と期待を寄せる。

長井一真(興國2年/DF)

転機は昨年5月のコンバート

サッカーを始めてから、高校に入学するまではFWなど攻撃的なポジションでプレー。高校入学直後は3トップのワイドとしてAチームでプレーしていたが、「足が遅くて、徐々に試合に出られなくなってきた」。一年の途中からはアンカーでの起用が続いたが、転機となったのは昨年5月。紅白戦で怪我人が出たため急きょ、CBを任された。不慣れなポジションで奮闘を続けたことにより、以降はAチームのCBとして着実に試合出場を重ねることになる。「紅白戦とは違う緊張感があって、最初はめっちゃ緊張していた」ものの、次第に「逆に何も分からないから割り切って、自分の特徴を出そうと思った」と思い切って、らしさを出すことを意識掛けしたことが功を奏する。

「試合を重ねるごとにチームとしてだんだん良くなっていって、絶対に全国へ行けると思っていた」。そう手応えを口にしたように、昨年の選手権予選では激戦区・大阪で白星を重ねて、チーム史上初となる予選決勝まで進出した。決勝の相手は同じく選手権初出場を目指した阪南大高。序盤から長井とDF塩崎悠司のCBコンビを中心にボールを動かし、主導権を握ったが、前半に許したFKからの失点を獲り返すことができず涙を飲んだ。

試合後の表彰式では悔しさのあまり、選手権出場を決めた阪南大高が喜んでいる姿を見ることが出来なかったという。だが、先輩に『この光景を忘れるな』と声をかけられ現実を直視したことで、「絶対にリベンジして、全国に行きたい」と全国への想いを強くした。今は同じ舞台で悔しさ涙ではなく、嬉し涙を流すことしか考えていない。チームが初の全国出場を掴めるかは、最終ラインで存在感を発揮する彼にかかっている。

長井一真(興國2年/DF)
Photo:Masanori Morita
長井一真 KAZUMA NAGAI 興國高校2年/DF
1998年11月2日生まれ 176cm/70kg 大阪府出身
中学時代に所属した「大阪セントラルFC」では背番号10を授かるなど攻撃の中心選手として活躍し、関西トレセンも経験。興國高校に進んでからは、入学前からAチームで出場機会を掴むなど早くから期待を集めてきた。昨年5月からはCBにコンバート。まだ守備の経験は浅いが、すでに有力大学などから注目を集めている。

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