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全国強豪校REPORT
大津高校(熊本県/公立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>大津高校(熊本県/公立)
文・写真/森田将義

“公立の雄”は今年も健在
レフティー軍団で頂を目指す

インパクトの強い先輩が抜けて、1からのスタートに

高校年代では規格外とも言えるDF野田裕喜、FW一美和成(ともにG大阪)だけでなく、脇にもMF河原創、吉武莉央、FW原岡翼といった実力者を揃えた昨年の大津高校は、日本一こそ獲れなかったものの、魅力十分のチームだった。彼らが去った今年は、新10番のMF田中匠が「昨年よりも弱いし、個人のレベルも低い。ずっと『弱い』と言われてきた代」。2月に行われた九州新人大会でも、平岡和徳監督は「昨年の3年生が余りにもインパクトが強すぎたから、これまで下を向いていた2年生に『顔を上げろ』と声をかけている状態」と口にしていた。

大津の特徴とも言えるFW巻誠一郎(熊本)や、DF谷口彰悟(川崎F)など大型選手も数えるほどだが、今年ならではの楽しみもある。「あんまりいないでしょ?1チームにこれだけ左利きがいるチームなんて。何もしない年はないんですよ。力がなくても、何らかの話題性を作るから」と平岡監督がニヤリと笑うように、今年はスタメンに2年生だった昨季からゴールマウスを託されたGK前田勇矢、今年のエース候補であるMF杉山直宏などレフティーが半数近くを占める。「左利きがどう化学反応を起こすか、試したい」。平岡監督がそう続けたように、例年とは違った毛色ながらも、大津らしい魅力溢れる選手育成とチーム作りがスタートした。

レフティー軍団で頂を目指す-大津高校-

狙うは“最弱から最強”への変貌

異色の「レフティー軍団」は、これまで強烈な先輩たちの影に隠れていたが、九州新人大会で準優勝を果たしたように確かな実力を秘めている。この大会では、「今年から試合に出して、育てていこうと思う」(平岡監督)というMF山田康太とDF瀬戸大貴の二人がボランチとして好プレー。昨年は怪我に泣いた田中も持ち味のテクニックと機動力で見せ場を作れば、恵まれた体格を持ちながらブレークしきれなかったFW藤山雄生も変化の兆しを見せた。怪我から状態が上がらず、途中出場が主だったMF鶴崎大詩もこのまま黙っているはずがない。4月からは期待の新入生も多く入学してくるため、平岡監督は「良い競争も生まれているので、今年も楽しみなチームができるんじゃないかと思う」と口にする。

 「俺らの仕事は人を育てるということだけど、それは(選手の)自信を育てるってこと。都会じゃなくても、田舎でもできる。また地道にやっていきます。うちはドンドン伸ばしていきます」。指揮官が意気込みを口にするように勝利を重ねることで、今年も観る人を魅了する選手とチームへの変貌を狙っている。田中が例に挙げるのは最弱と呼ばれながらも全国2冠を達成した東福岡。「『去年のヒガシみたいになろう』に、とコーチからも言われました。最弱から最強へ自分らもなれたらいいと思う」と最強世代への進化を目指す一年が始まった。

レフティー軍団で頂を目指す-大津高校-

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