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全国強豪校REPORT
一条高校(奈良県/公立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>一条高校(奈良県/公立)
文・写真/森田将義

成熟が進み、飛躍の可能性は十分
課題を克服し、全国出場を目指す

全国大会に出ても、恥をかかない試合はできる

モットーは、「巧みに守り、果敢に攻めよ」。今年の一条は、理想とする戦いを大いに表現できる可能性を秘めている。1996年度の第75回大会以来、4年連続で選手権出場を果たすなど奈良育英高の独走状態が続く中、一条高は前田久監督の下、強化が進み、2002年には選手権初出場。以降は、5度の選手権出場を果たしたが、一昨年と昨年はインターハイと選手権の両方で全国の舞台に立てず。2013年度の選手権出場に憧れて入学してきた選手が多い今の3年生にとって、苦しい時期が続いた。加えて、昨年度の選手権では香芝高が近年、奈良県勢が果たせなかった初戦突破も達成。「悔しくて見るのが辛かった。絶対に自分たちが選手権に行くと思っていたので試合をちゃんと見られなかった」とDF稲葉大典は振り返る。

課題を克服し、全国出場を目指す-一条高校-

迎えた2016年度は「止めて蹴るといった基礎の力が足りていなかった」(稲葉)過去2年とは違い、「昔みたいに戻りつつある。全国大会に出ても、恥をかかない試合はできると思う」(前田監督)と確かな手応えを感じている。「ポゼッションには自信がある」と稲葉が胸を張るように昨年からの主力が多く残ったことで技術面での成熟が進み、後方から長短のパスを使い分けたポゼッションスタイルで試合を支配。個でもアイデア溢れるプレーが光るMF岩本修平、FW竹島玲太ら注目選手を擁する他、機を見ては果敢に攻め上がるDF陣にも実力者が揃い、新チーム結成直後から県外のチームと対戦しても互角以上の結果を残してきた。

課題を克服し、全国出場を目指す-一条高校-

課題はメンタルの弱さと決定力

一方で、課題も明確で「気持ちが弱い」(稲葉)。4月以降は試合を支配しながらもゴール前での迫力を欠くため、得点が奪えず、押し込まれた少しの時間帯や、0対0で後半を迎えた際に耐え切れない場面が目に付くようになってきた。「ゲームを支配しているのに一点が獲れず、しょうもない失点を許してしまうことが多かった。県内ではそこそこやれても、県外でうまく行かないチームではいけない。もっと自覚を持ってやってほしいし、自主性が出てきて欲しい」と前田監督は口にする。

4月には、監督ではなく選手たちに練習メニューを任せる週を設けて、選手たちにハッパをかけた。半ば突き放される形で、始まったボトムアップだが、「チームのことを色々と考える機会になって、練習への情熱が足りていないということに気付いた」と主将のDF鈴木貫生が話すように、足りなかったメンタル面での課題に気付くきっかけとなったことは確かで、練習から球際などインテンシティーは高まってきた。まだまだ監督から指摘される機会も多いが、鈴木が「練習からゴール前でのプレーに情熱をかけようと話している」と口にするように、意識の変化が見え始めている。「リーグ戦で優勝して、インターハイと選手権に出場したい」。そう鈴木が意気込むように、過去2年の悔しさを晴らすために選手は燃えている。

課題を克服し、全国出場を目指す-一条高校-

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