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全国強豪校REPORT
帝京長岡高校(新潟県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>帝京長岡高校(新潟県/私立)
文・写真/森田将義

長岡をサッカーの街に
育成で存在感を増す北信越の注目校

中高一貫での強化が開花

2000年に入ってから、選手権4回、インターハイ4回と8度の全国大会出場を経験。MF小塚和季(現・新潟)を擁した2012年度の選手権では、ベスト8に進むなど近年、北信越で存在感を増しているのが、新潟県にある帝京長岡高校だ。

学校がある長岡市は豪雪地帯として知られ、冬場は人の身長を超えるほどの積雪を記録することも珍しくない。「冬場は一生懸命、雪かきをしてもPAが顔を出すのが精いっぱい」。谷口哲朗コーチがそう苦笑いするように決してサッカーに向いた地域ではないが、「長岡をサッカーの街にしたい」という想いから、強化を進めてきた。

最大の強化策として挙げられるのが、2001年に創設された「長岡ジュニアユースFC」。谷口コーチの高校時代の同級生である西田勝彦氏が代表兼監督を務めるチームで、二人三脚でテクニックとアイディアのある選手を育ててきた。サッカーのみならず、フットサルにも注力しており、2009年1月には「全日本ユース(U-15)フットサル大会」で日本一を達成。小塚はその時の主力で、高校による中高一貫体制によって、着実に力をつけてきた。

長岡をサッカーの街に-帝京長岡高校-

使命は選手の育成

ただ中学から高校への流れがあるのではなく、将来性がある選手には入学前からプリンスリーグ北信越やBチームが戦う県リーグなど公式戦の場を経験させるのもこのチームの特徴だ。ルール上、インターハイや選手権には出られないが、古くを遡れば小塚も中学時代から帝京長岡の一員としてプレーをしている。今年は長岡ジュニアユースの中学3年生には注目株が多く、プリンスリーグ第4節の鵬学園高校戦では4人がベンチ入りを果たした。中でもMF谷内田哲平は、「育てているわけではなく、力でレギュラー」と谷口コーチが評するように、すでにチームの欠かせない戦力として得点も奪っており、期待値も高い。

チームは地元・長岡産の選手だけでなく、県外から加入する選手にも楽しみな選手が多い。今年の主将を務めるGK深谷圭佑も愛知県出身。「このチームならGKも止めるだけでなく、攻撃に関与できる」との理由で、帝京長岡への入学を決意した。谷口コーチが「FWとしては異色なタイプ」と期待を寄せる10番のFW楜澤健太は長野県出身。チームの型にハメるのではなく、選手それぞれの特徴に応じてチームの戦い方を作っていく。

昨年、一昨年と全国出場を掴めず、今年こそという想いは強いが、大事にするのは結果よりも選手の育成。「全国の舞台を踏めば、選手たちは自然と伸びてくると思うので勝ちたいと思うけど、僕たちの一番の使命は選手たちの未来を広げること。全国に向けてチームの仕上げるのではなく、リスクを冒してでもチャレンジしていく試合を増やしていきたい」と谷口コーチは口にする。これからも楽しみなタレントを輩出し、「サッカーの街・長岡」をアピールしてくれるはずだ。

長岡をサッカーの街に-帝京長岡高校-

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