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全国強豪校REPORT
綾羽高校(滋賀県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>綾羽高校(滋賀県/私立)
文・写真/森田将義

ボトムアップで急成長
初のインターハイ出場を掴んだ注目校

例年以上の完成度で今季がスタート

これまで公立校が独占してきた滋賀県の選手権代表の座を私立の綾羽高校がもぎ取ったのは、今から3年前の2013年のこと。記念すべき初の全国大会は、初戦となった2回戦で修徳高校(東京)に0-1で敗れたが、この時、蒔かれた種が今年、花を咲かそうとしている。今年の3年生は全国出場したこの時の代に憧れ、綾羽の門を叩いた選手ばかり。チームが取り組む、選手が主体となって 練習メニューの作成や選手起用を行う「ボトムアップ理論」への理解度が高く、入学初年度から主力となったDF野々村鷹人を筆頭に早くから定位置を掴む選手が多かった。

「チームの骨格が残ったまま新チームがスタートできた。例年の春先に比べて、完成度が高い」。そう岸本幸二監督が自信を見せるように昨年から8人のスタメンが残ったチームは充実の一途をたどり、今春以降は高校生相手にほとんど負けることが無かった。特に目を見張るのは攻撃の破壊力で、MF坪井直輝、中井準人のダブルボランチからのパスを合図に、6秒台前半の速さを持つMF藤田昂陽、FW西尾和真らアタッカー陣が一気にゴール前へと雪崩込むスタイルは迫力十分。「内容が悪くても結果がついてくる」(岸本監督)との言葉通り狙った崩しができなくても、個でゴールをこじ開けるだけの力があるのが今年の特徴と言える。

滋賀県,綾羽高校

全国に出て終わりではなく、全国で勝つために

一方で、課題も明確だった。昨年も攻撃は一定の評価が与えられたが、失点の多さが仇となり、勝負所で結果が残せずにいた。課題が顕著に表れたのが昨年、インターハイ予選と選手権予選のベスト8で二度対戦した野洲高校との試合。ともにゴールを奪いながら複数失点を食らったことが、敗因となっていた。反省を踏まえた今年は、守備力向上のために「選手自らが相当、追い込んで走っている。レギュラークラスは90分走っても、足が落ちないくらい自信を持っている」(岸本監督)と体力強化に着手し、1試合フルで奪いに行くスタイルに磨きをかけた。

今年のインターハイ予選の山場となった準決勝の野洲戦では、最後まで無失点を保つと、疲労が濃くなる前後半の終了間際に1点を奪い、2-0で勝利。続く比叡山高校との決勝戦でも0-0で迎えた延長戦後半終了間際に決勝点を奪えたのは取り組みの成果だろう。入学のきっかけとなった選手権初出場となった代に続いて、今度はインターハイ初出場を果たし、綾羽の新たな1ページを開いたが、まだ一つ目の目標を達成しただけに過ぎない。「彼らは全国に出た代を見て、綾羽に入ってきたので、全国で勝つことを目標に逆算して練習してきた」と岸本監督が話すように、ここからが本当のスタートだ。

滋賀県,綾羽高校

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