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全国強豪校REPORT
松山工業高校(愛媛県/公立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>松山工業高校(愛媛県/公立)
文・写真/森田将義

50年ぶりの全国1勝の先へ
下級生主体で挑む4年ぶりの夏

昨年超えを目指す年がスタートも、まさかの初戦敗退

昨年度、選手権の初戦となった2回戦で、丸岡高にPK勝ちをおさめて、50年ぶりに選手権1勝を記録したのが松山工業高校(愛媛)。今年度は更なる飛躍を目指したものの、新チーム結成直後の1月末に行われた新人戦では「何もできずに終わった」(DF山西恭平)と力を発揮できず、初戦となった2回戦の対松山北高校戦で涙を飲んだ。

「このままじゃダメだと皆が思った。愛媛を当たり前のように勝って、全国で戦えるチームになろうと練習の意識を変えた」。そう山西が振り返ったように、これまでチームを牽引してきた先輩たちが卒業した選手権以降は何をどうすれば良いか分からないという状況が続いたが、屈辱と言える初戦敗退を機に、選手同士の話し合いが活発になった。以降は3年生が怪我で出遅れるなどアクシデントもあったが、「今の3年生がいなくれば、僕たちだけで全国を目指していかないとダメ。そこで引っ張っていける能力を身につけようと意識的に声を出している」と精神的に逞しさを増した2年生CBの志摩奎人ら2年生が成長したほか、春からは188cmの大型守護神・伊藤元太が新入生ながらも定位置を掴み、坂本哲也監督が志向する「まずは守備から」という戦いの土台作りが進んだ。

愛媛県,松山工高校

主力の大半が下級生。3年生の意地にも期待

インターハイ予選の決勝で8人がスタメンを掴んだように若いチームながらも、「3年生が少ないけど、代わりに出ている下級生が遜色ないプレーをしてくれている。昨年のチームよりも、球際で頑張って守備をしてくれるし、攻めになった時のスイッチの切り替えも凄く速い」(山西)。前線からのプレスで相手攻撃の出所を限定すると志摩、水戸悠輔による2年生CBコンビを中心とした守備ユニットが粘り強い守りでボールを奪取。奪ってからは素早くアタッカー陣にパスを展開し、FW石井隆之介らを起点にボランチの大木秀仁ら後方の選手から果敢に前方へ飛び出し厚みのある攻撃を仕掛けるのが特徴だ。

今予選でも、決して楽な試合ばかりではなかったが、「相手に押された状況で、点が獲れていた」(山西)と要所できっちり得点をマーク。決勝までの3試合で9得点無失点と危なげない戦いで勝ち上がってきた。新人戦のリベンジを狙ったインターハイ予選の決勝、松山北高戦では2列目の大木、酒井佑斗がきっちりフィニッシュの場面に顔を出し、ゴールをマーク。2失点し、PK戦までもつれたが、ここでは怪我での出遅れから伊藤にポジションを奪われていた3年生GKの野口龍也が相手キックを防ぐ活躍を見せて、4年ぶり11回目のインターハイ出場を掴んだ。
まだまだ例年よりも見劣りする部分も多いが、下級生主体とあり、全国までの期間に成長する可能性はある。ポジションを奪われている3年生もこのままでは終われないはずだ。もう1段、2段成長すれば、選手が目標として掲げる昨年の選手権で記録したベスト16超えも見えてくるだろう。

愛媛県,松山工高校

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