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矢田貝壮貴&西川駿一郎
(ともに京都橘高校3年/GK)
ライバルの存在によって、成長
京都橘を引っ張る二人の守護神

無断転載禁止 矢田貝壮貴&西川駿一郎<br>(ともに京都橘高校3年/GK)<br>ライバルの存在によって、成長<br>京都橘を引っ張る二人の守護神
文・写真/森田将義

ライバルの存在によって、成長
京都橘を引っ張る二人の守護神

矢田貝とは違う持ち味で追い上げ

GKは不憫なポジションだ。試合に出られるのは必ず1人のみ。同世代に強烈な選手がいれば、一度もピッチに立てないまま高校を卒業してしまうことも珍しくない。京都橘高校の守護神争いも多分に漏れず、GK矢田貝壮貴がこれまでの2年間、ずっとレギュラーに定着し続けた。だが、今年に入ってポジション争いに大きな動きが見られる。これまで苦汁を味わい続けたもう一人の3年生GK西川駿一郎の猛烈な追い上げだ。

「中学の頃から壮貴のことは知っていて、勝てる自信があったから橘を選んだのに、壮貴は入学前から試合に出たり、めちゃくちゃ差をつけられてしまった。人前でネガティブになっている姿は見せなかったけど正直、橘を選んだことを後悔したこともありました」。これまでをそう振り返るのは西川。スタートダッシュの遅れはプレーでの差になって表れ、着実に試合経験を積む矢田貝が高校生のスピードに適応していくのに対して、西川は適応できず。「僕は反応が売りの選手なのに、矢田貝は止められて、なんで自分は止められないんだって悩んでいました」。

それでも、腐らず練習を続けるうちに心境の変化が生まれた。当初は体格の大きさを活かしたシュートストップを売りにする矢田貝と同じ土俵に上がって勝負することばかりを考えていたが、次第に「僕は体格が決して良くなくて、身体のバネを使ったり、俊敏性を活かしてやるタイプ。壮貴と違ってハイボールに強くなれば違いが生まれるんじゃないかって思うようになった」。成果が出たのは2月に行われた京都府の新人戦。サブ組主体で挑んだチームのゴールマウスを託されると、「ハイボールで絶対にミスしない。無失点で優勝」という二つの目標を達成。確かな自信を掴んだ西川はインターハイ予選でスタメンの座を掴み、大会の優秀選手に選ばれる程の活躍を見せた。

西川駿一郎(京都橘高校3年/GK)

ライバルの台頭によって、矢田貝にも変化が

西川の台頭によって、「最初は1,2年生の時に出ていたから、今年も出られるだろうという甘い考えがあった」という矢田貝にも変化が生まれつつある。これまでは失点すると傍から分かるほど動揺しているのが明らかで、そこを相手に突かれて失点を重ねることも多かった。ただ、今年に入って、「西川に負けていられないけど、敵は西川じゃなくて対戦相手。全国に出て凹んだ姿を見せたら、相手に付け込まれてしまう。GKは一番、試合の流れを影響するポジション。僕のワンプレーや表情でチームの雰囲気が変わっていくので、試合中にもっと堂々とプレーしないといけないってことに気付いた」。そして、ベンチから西川のプレーを見るうちに「自分の弱点がよく分かった。自分は今までクロスからの失点が多かったので、もっと強気に行かなくちゃと思った」。

矢田貝壮貴(京都橘高校3年/GK)

「今はGK争いが一番熱い。どっちを使っても遜色のないプレーをしてくれる」と米澤一成監督が口にするようにレギュラーは定まっておらず、全国でもどちらがピッチに立つかは分からない。ただ、西川が「壮貴がいてくれてマジで良かったなって思います。僕は小中学校ずっとレギュラーでプレーしてきてライバルがいなかった。でも、高校に入って壮貴というライバルができたから成長できたと思うんです」と話すように切磋琢磨できる存在によって、二人が成長し続けるのは確かだ。

西川駿一郎&矢田貝壮貴(京都橘高校3年/GK)
矢田貝壮貴(京都橘高校3年/GK)
Photo:Masayoshi Morita
矢田貝壮貴 YATAGAI SOKI 京都橘高校3年/GK
1998年6月11日生まれ 182cm/79kg 大阪府出身 前所属:FC平野
西川駿一郎(京都橘高校3年/GK)
Photo:Masayoshi Morita
西川駿一郎 NISHIKAWA SHUNICHIRO 京都橘高校3年/GK
1998年8月15日生まれ 181cm/78kg 京都府出身 前所属:ASラランジャ京都U15

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