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全国強豪校REPORT
山梨学院大学附属高校(山梨県/私立)

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新監督を迎えたリスタートの一年
精神面での成長が選手権出場の鍵に

ポゼッションを重視した新体制がスタート

2009年に選手権初出場初出場という偉業を達成した山梨学院大学附属高校が今年、新たなスタートを切った。ヘッドコーチとして、日本一を支え、翌2010年からは監督を務めた吉永一明氏がヴァンフォーレ甲府のコーチに就任。それに伴い、3月からは川崎フロンターレU-18などで指揮を執った安部一雄氏が就任した。

安部体制となってからの一番の変化は、ボールを動かす意識だろう。主将を務めるDF小林友也は「監督が安部さんになってから、『ボールが受ける前にしっかり周りを見て、自分たちがボールを握ろう』と言われるようになった」と証言する。当初は上手く行かない試合も多かったが、徐々に小林、DF草地勇輝ら後方からのボール回しで主導権を握りつつ、司令塔のMF雨宮壮がアタッカー陣に攻撃のスイッチを入れるスタイルが機能しだした。右サイドには突破力のあるMF降矢涼平、左サイドにはキック精度の高いDF池澤飛輝を擁するサイド攻撃もキレ味十分。前線にもU-17日本代表のFW加藤拓己がそびえるなど今年も楽しみなチームであることは間違いない。

ただし、山梨は「打倒・山梨学院」を掲げ、徹底的に研究してくるチームばかり。インターハイ予選も守備を固めた日本航空高校の守りを崩せず、あと一歩の所で涙を飲んだ。夏休みに入る前に行われたプリンスリーグ関東の第9節、三菱養和SCユース戦では2点先行されながらも、残り15分を切ってから3点を奪い、逆転勝ちをおさめるなど力があるのは確かだが、「良い部分はあるんでしょうけど、足りない部分の方がどうしても見えちゃって」と指揮官が苦笑いするように、就任から約半年しか経っていない現在は課題が散見する。

山梨県,山梨学院大附属高校

課題を克服し、理想形を完成できるか

中でも、一番の課題として挙がるのが精神面での弱さ。小林は「試合の序盤にミスしちゃうと沈んでしまう選手が多い。良い時は皆が声を出せているのに、失点すると下を向いて、大量失点してしまう」と口にする。精神面での課題は志向するスタイルにも影響を及ぼし、「相手が来たら、『やばい』と思ってパスを下げてしまうけど、相手はプレスに向かう同じ方向にボールを動くのだから、プレスがかけやすい。Jユースの選手のように、パスコースが無くても、自分で持ち運んでパスコースを作る動きを増やしていきたい」(安部監督)。

ターゲットである選手権に向け、夏からはプリンスリーグ関東でJクラブのアカデミーなど格上のチーム相手にはブロックを引いて守ることが多かった守備意識にも手を加えた。前から積極的にボールを奪いショートカウンターを仕掛けるスタイルに挑戦し、良い時は高い位置から2人、3人、4人と連動したチェイシングでボールを奪い、一気呵成に相手ゴール前に襲いかかる場面が増えた。ただし、「理想とするサッカーが90分続かない」と安部監督が口にするように、1試合を通じて機能する時間はまだ少ない。こちらも精神面での影響が大きく左右する部分なだけに、逞しさを増すことができるかが鍵になってくる。「できることは増えてきていると思うので、選手権までに完成させたい」と小林が口にするように、理想とする形が完成すれば、選手権出場も見えるはずだ。

山梨県,山梨学院大附属高校

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