PICK UPピックアップ footies!' eye team

全国強豪校REPORT
札幌大谷高校(北海道/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>札幌大谷高校(北海道/私立)
文・写真/森田将義

急速に力をつける北の新興
夏の気付きを得て、昨年超えを狙う

創部7年で5度全国に出場

2009年に男女共学化したのを機に部が創設。初年度は部員11名のみで、交代すらもままならず公式戦で負け込むなど苦しいスタートを切ったが、FC東京の下部組織で指導を行った経験を持つ田部学監督の下、メキメキと力をつけて、4年目の2012年にはインターハイに出場し、初の全国を経験。翌2013年には選手権初出場も掴むと、昨年度の選手権では全国初勝利も達成した。今年は、3度目のインターハイ出場を経験。2年連続での出場を目指す冬に向けて、主将のDF吉田圭吾は「昨年は全国初勝利ができたので、今年は1勝以上できるよう更に上を目指していきたい」と意気込む。

今年の3年生は「選手権予選で初めて優勝した時を見て、凄く良いサッカーをするなと思った」とMF大山武蔵が振り返るように、選手権に初めて出た際に札幌大谷に憧れ、入学を決意した代。個人能力の高い選手が多く、田部監督がベースとして拘るハードワークはもちろん、ボールを動かす力も例年以上で、最終ラインから1タッチ、2タッチでテンポよくボールを動かす「人とボールが動く」スタイルは見ていて小気味良い。

高校生活を経験したことでの積み上げが見られるのも今年の強みだろう。「中学3年生になって、進路を考えている時に大谷が選手権に初めて出場したのが大きかった。練習参加してみたら、自分たちが練習の雰囲気を作っているのが印象的だった。こういう環境でプレーしたら、成長できるかなって思った」。そう振り返るのは吉田。ポゼッション主体での練習はもちろん、私生活でも気づきと考える力を養うことで、成長を促してきた。

北海道,札幌大谷高校

星稜と対戦して得た大きな気付き

そうした中で今年、大きな気付きを得たのはインターハイだ。2回戦で一昨年の選手権王者・星稜高校(石川)と対戦。PKで先制しながらも、逆転負けを喫したが、「星稜と対戦できたのは大きかった。学べたのはゴール前での迫力。星稜のような積極的にシュートを打つ意識がうちには少なかったので、それを増やせれば全国でも勝てるのではと思った」と大山が話すように、収穫は十分。吉田も「北海道では1つのミスからシュートを打たれても失点には繋がらないことが多いけど、全国では失点に繋がってしまう。相手は一つのチャンスを確実に点に繋げてくるので、自分たちもそういう力を身につけていきたい」と続ける。

道内では経験できない経験を積み、またチームは一歩前進している。ここから、確かな技術力を全国で勝つための力に変えるためには、チーム内での競争が欠かせない。幸いにも今年のチームは、「試合に出てない選手にも力がある選手が多い。今は試合に出させてもらっているけど、危機感を持ってやらないといけない」と吉田が口にするように、競争力は高い。チーム内競争を勝ち抜くために必要な結果、すなわちゴール前での攻防に拘ることで更に向上してくはずだ。「北海道で絶対に勝てるようにならないと全国では勝てないと思うので、北海道で優勝することをノルマにしていきたい」。吉田の意気込みを達成し、夏に得た気付きを全国で活かせるか期待したい。

北海道,札幌大谷高校

CONTENTS新着記事一覧 Readmore

最新コンテンツをもっと見る

NEWS最新ニュース Readmore

最新ニュースをもっと見る