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全国強豪校REPORT
鹿児島実業高校(鹿児島県/公立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>鹿児島実業高校(鹿児島県/公立)
文・写真/森田将義

勇猛果敢なスタイルに新たな魅力をプラス
9年ぶりの選手権を狙う名門

鹿実らしさにプラスアルファが見られる攻撃

 「いつものうちらしくないでしょ」。森下和哉監督がそう笑ったように今年の鹿児島実業高校は例年と少し毛色が違う。後方からのロングボールを合図に、アタッカー陣が相手ゴールへとなだれ込む迫力十分な攻撃、相手にボールを奪われたら素早く攻守を切り替え、高い位置から積極的に奪いに行く守備。薩摩隼人らしい勇猛果敢なスタイルが売りだが、今年は鹿実らしさにプラスしてMF玉城龍斗、近藤謙太を中心とした細かいパスワークから複数人が関わる緻密な崩しもできる。相手の出方に応じた臨機応変な崩しが冒頭の言葉の理由だ。

攻撃に確かな手応えを感じる一方、今年は県の新人戦ではベスト4、インターハイ予選ではベスト8で敗退するなど結果には結びついていない。強豪集うプリンスリーグ九州でも剛柔備えた仕掛けからチャンスの数では相手を上回りながらも、「ゴールを奪うためにはもっと崩し切らないといけない。そのためには動きの質を高めたり、もっとプレーの精度を上げないといけない」と森下監督が課題を挙げるように決定力不足が響き、勝ちきれない試合が目立つ。181cmの大型FW本村涼馬らアタッカー陣が、勝負所で決めきることができるかが今年のポイントだろう。

鹿児島県,鹿児島実業高校

ターゲットは、9年ぶりの選手権出場のみ

 もう一つの課題は失点癖。春先からゴール前でスルーパスを通されたり、簡単に突破を許してんp失点が多く、「チャンスで上回っても決めきれない間に、なんでもない場面で失点して自滅していく」(森下監督)試合が多く見られたという。課題を解消すべく、夏休みは鹿実らしく球際や空中戦での強さに拘りながら、ゴール前を崩されての失点をなくすことをテーマに掲げ、練習に励んだ。9月以降も大量失点を許す試合が多いが、ゴール前での強度は上がっており、浮上の兆しは見えつつある。

そうした中、守備の鍵になりそうなのは2年生CBの原薗涼。身長180cmの上背はCBとしては決して大柄ではないが、鹿実からジュビロ磐田へと進んだ先輩CBの大南拓磨を参考に猛特訓したヘディングは他を圧倒するなど潜在能力はピカイチだ。加えて、中長距離を正確に運ぶことができる左足キックも魅力の一つ。対応の甘さなど課題もあるが、森下監督が「良いプレーをコンスタントに出来るようになるにはたくさん失敗するしかない。まだ2年なので、もっと良くなっていくはず」と話すように失敗を重ねながら成長を待つ彼のブレークが戦いの重要な鍵となるはずだ。

  来月からは選手権予選が始まる。過去に全国優勝2回、準優勝3回という輝かしい成績を誇るが、2007年大会を機に出場から遠ざかっているだけに意気込みも強い。森下監督が「もちろん内容も大事だけど我々は勝敗が問われる競技をやっているので、結果に拘っていかないといけない」と話すようにらしさに新たな魅力をプラスしながら、白星のみを狙っていく。

鹿児島県,鹿児島実業高校

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