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全国強豪校REPORT
旭川実業高校(北海道/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>旭川実業高校(北海道/私立)

理想を追求しながら、全国で勝利を狙う
テクニカルなスタイルで選手権での躍進なるか

プレミアリーグでの屈辱が大きな分岐点に

第95回全国高校サッカー選手権の北海道予選決勝で、旭川実業高校は昨年度の王者・札幌大谷に3-1で完勝。4年ぶり5回目の選手権出場を掴んだ。同校のサッカー部の歴史を語る上で、今年で就任23年目を迎える富居徹雄監督の存在は欠かせない。氏の熱意ある指導により、就任6年目の2001年に選手権初出場を果たすと、以降もコンスタントに結果を残してきた。

大きな分岐点となったのは2012年。この年に創設されたプレミアリーグEASTに参戦すると、これまで見せた攻撃志向のスタイルを抑え、勝つために、そして残留を果たすために、守備重視の縦に速いサッカーを展開した。しかし、待っていたのは残酷な現実だった。1分17敗で勝点1という結果に終わり、1年での降格を余儀なくされた。富居監督は「自分のやりたいサッカーじゃなくて、面白くなかった。せっかくならやりたいことをやって勝ちたいなって改めて思いました」と、当時を振り返る。この年を機に、全国でも“旭川スタイル”とも言える、テクニカルなサッカーを崩さずに、勝つための策を次々に使っていく。

テクニカルなスタイルで選手権での躍進なるか-旭川実業高校-

北海道での活動をメリットにするため、小中での育成をスタート

北海道のチームには環境の厳しさが存在する。12月から3月までは積雪のため屋外での練習ができず、その間は体育館で技術力を磨くトレーニングが中心となる。また、近場のチームとの練習試合にかかる移動距離は片道2時間以上。こうした環境の難しさもあって、道外からの選手を大々的に受け入れることも決して容易なことではない。これらをハンデと捉えず、与えられた環境の中、理想とするスタイルでいかに勝つかを追求し始めた。

手始めに地元・旭川の選手の育成に着手。その一つがプレミア参戦の前年に設立した小学生対象の「エスピーダ旭川」という街クラブだ。「本物の技術の向上」をキーワードに掲げるクラブは、2015年には北海道の頂点に立ち、近年は出身者が旭川実業の門を叩くなど、取り組みの成果が目に見えて表れている。また、川崎フロンターレの風間八宏監督独自の練習法「トラウムトレーニング」を行う中学年代のチームも設立。加えて、北海道コンサドーレ札幌の支部である旭川U-15の隆盛もあり、技術力に長けた選手は年を追うごとに増加傾向にある。同時にチームとしても、上手くなるにはどうすれば良いかを模索した。バスケットコート一面しかとれない体育館で30人が練習する過密状態での環境下、成長するための取り組みは続いた。

それらの甲斐あってか、今季の主力の大半は地元出身者。昨年は中央でボールを動かしながら、サイドは突破力に秀でたアタッカーを活用する戦いだったが、足元の技術と個人戦術に長けた選手が多数揃う今年は「ある程度リスクを背負ってでも、ボールを動かしていこうとやってきた」と富居監督が振り返るように、フィールドの選手全員でボールを動かしながらフィニッシュに持ち込むスタイルの成熟を進めた。4年ぶりの選手権出場はこうした取り組みの一環であることは間違いない。積み重ねの成果を示すためにも、今度は選手権での好成績を狙っていく。

テクニカルなスタイルで選手権での躍進なるか-旭川実業高校-

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