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[選手権PICK UPプレイヤー]たった2人の3年生。「選手続行」で戦い抜いた主将
稲井雄大(松山北高校)

無断転載禁止 [選手権PICK UPプレイヤー]たった2人の3年生。「選手続行」で戦い抜いた主将<br>稲井雄大(松山北高校)

たった2人の3年生。「選手続行」で戦い抜いた主将

愛媛県高校偏差値ランキング2017最新版、そのトップ10に名を連ねる進学校が松山北高校だ。3年生のサッカー部員の多くは、夏のインターハイが終わった後に受験勉強のために引退を決意する。そんな中、“現役続行”を決めたのは、主将の稲井雄大(MF)と串部太一(FW)の2人だけ。稲井はその理由をこう振り返る。「インターハイの県大会決勝で、延長の後半に勝ち越しましたが、ワンプレーで追いつかれてしまって…。結果、PKで負けてしまったんですけど、その悔しい気持ちを抱えて引退なんて、僕にはできませんでした」。選手権で借りを返すと誓った稲井は、串部とともにチームをまとめ上げ、選手権の愛媛県予選で優勝。稲井は4ゴールを挙げての大会MVPで、主将として文字通りチームを牽引した。

2年ぶり5大会目の出場となった選手権。“先発の平均年齢16.7歳”で臨んだ遠野(岩手)との緒戦では、前半終了間際に2点を連取される苦しい展開に。稲井がハーフタイムに「アグレッシブに行こう!」とチームを鼓舞したこともあって、後半には果敢に遠野ゴールを追い詰めるも、無念のタイムアップ。たった2人の最後の選手権は、緒戦で幕を閉じることになった。

この日、会場に駆けつけた松山北の応援団の総数はなんと260人。後輩たちが決起集会を重ねたことで、参加者が膨れ上がり、1日限りの大応援団が結成されたのだ。また、試合前には引退した3年生全員が寄せ書きをしたTシャツが、稲井、串部の2人に手渡されていたという。「勝って勇気を与えたかった」という稲田だが、彼らの選手権での奮闘は、受験勉強に臨む仲間たち、そして来年選手権を目指す後輩たちの力となることは間違いないだろう。

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