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全国強豪校REPORT
青森山田高校(青森県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>青森山田高校(青森県/私立)
文・写真/吉田太郎

「死に物狂いでやっていく」
敗戦から始まった二冠王者の新シーズン

現状のベストメンバーで“勝ちに行って”の準優勝という結果

2冠の王者は敗戦から気づき、変わるしかない。16年度の高円宮杯プレミアリーグチャンピオンシップと全国高校サッカー選手権で優勝した青森山田の新チームは、1月末に最初の公式戦となった東北高校新人大会に出場。山形中央との初戦、仙台育英との準決勝でいずれも新10番のMF郷家友太がゴールを決めるなど存在感を示し、昨年からの主軸で今大会主将を務めたCB小山内慎一郎やアンカーの位置に入ったMF安藤駿を中心とした守備陣はピンチもありながらも、2試合連続無失点で決勝進出を決めた。

だが、決勝で尚志に0-1で敗戦。相手の前線からの守備にハマり、セカンドボールの攻防でも優位に立つことができなかった。この決勝に関しては個々のフィジカル面、精度の部分でも尚志を上回っていたとはいい難い。「東北では負けてはいけない立場」(小山内)という青森山田の新チームは、東北準優勝という結果からスタートすることになった。

東北新人大会は1年前も準優勝。だが当時はGK廣末陸(現FC東京)やMF高橋壱晟(現ジェフユナイテッド市原・千葉)ら15年度選手権4強の主力メンバーたちは帯同していなかった。今回、新チームの始動が日本で最も遅く、雪や祝勝会の影響で準備期間が少なかったことは確かだが、現状のベストメンバーで勝ちに行っての準優勝。それだけに選手たちは危機感を募らせていた。

小山内慎一郎
今大会主将を務めたCB小山内慎一郎は新人戦決勝を振り返り「青森山田の看板に頼っているだけで何もできていない」と自戒した。

2冠を獲得したのは先輩たち。現状に気づいた新生・青森山田

現1、2年生については昨秋の青森県新人戦の段階から厳しい指摘を受けていたという。だが、5試合で計60得点を叩き出して県制覇していただけに、選手たちは本気で危機感を抱くことができなかった。それでも、今回は青森山田の特長である球際の強さ、カウンターを受けない守備、失点した後に立て直す力も発揮できずに敗戦。小山内は「すべてにおいて尚志さんに負けていた。青森山田の看板に頼っているだけで何もできていない状況なので、これから死に物狂いでやっていく」と誓っていた。

あくまで、2冠を獲得したのは先輩たち。新チームはまだ何も成し遂げていない。東北新人大会で黒田剛監督に代わって指揮を取った正木昌宣コーチは「まだ何もなし得ていない。これから死に物狂いでやっていかないといけないと気づいてくれたならば、収穫があったと思います」と口にした。すでにレギュラーが確定しているのは小山内と郷家くらい。だが、選手権のピッチを経験したMF佐々木友、MF堀脩大、右SB鍵山慶司という2年生たちやU-16日本代表候補のMF檀崎竜孔や192cmのCF候補FW三国ケネディエブス、MFバスケス・バイロンといった1年生の注目タレントたちもいる。チーム全体の技術面については正木コーチも認めるところ。ポテンシャルはあるだけに、今回の敗戦を1年後の収穫にすることができるか。自分たちの現状に“気づいた”新生・青森山田が勝つチームになるべく、自分たちの個とチーム力を磨いて4月のプレミアリーグ開幕を迎える。

敗戦から始まった二冠王者の新シーズン-青森山田高校-

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