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全国強豪校REPORT
神村学園高等部(鹿児島県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>神村学園高等部(鹿児島県/私立)
文・写真/森田将義

これまでより攻撃色を鮮明に
J注目FWを中心に、屈辱を晴らせるか

転機はライバルに敗れた昨季の選手権予選

 「うちは攻めるって決めたんで」。九州新人大会を前にした神村学園高等部の有村圭一郎監督の言葉からは並々ならぬ決意を感じた。元々、攻撃的なサッカーを標榜するチームだったが、より攻撃色を強めるきっかけとなったのは16年度の全国高校サッカー選手権予選。夏以降、司令塔のMF橘田健人を中心にチームが急成長し、確かな手応えを持って選手権予選に挑んだ。大会が始まってからも大量得点を重ねて、トーナメントを勝ち進んだが、ライバル・鹿児島城西高校との決勝戦は0-1で敗退。有村監督は「これまで通り、DF2枚で戦えば良かったのに、リスクを考えてDFの枚数を増やしたら、攻撃の時に枚数が足りなかった。勝ちに行っているのに負けないサッカーをやっていては、やっぱり勝てない。子どもたちにとっても中途半端になってしまったと思う」と振り返る。

悔しさを口にするのは指揮官だけではない。「昨年の選手権予選で先輩たちを勝たせることができなかった。もう周りに悔しい想いをさせたくない、自分が勝たせる選手にならないといけないと感じた」と話すのは、チームのエースナンバーである14番と主将の座を託されたFW高橋大悟だ。今年の目玉選手として、すでに多くのJクラブが注目するストライカーだが、これまでは利き足である左足でのプレーが多く、右足でのプレーを苦手としていた。昨年の予選決勝で訪れた決定機を右足で狙ったが、枠を捕らえることができず、チームは敗退。「決められなかったのが悔しかった」という高橋は大会後から自主練を重ねて、右足の精度を高めてきたという。

神村学園高等部

成果が結果として表れた新人大会

「負けないようにと慎重に戦うのではなく、ドンドン点を獲りに行って勝つ」。昨年、選手権予選で味わわされた悔しさを糧に、より攻撃カラーを鮮明にした成果は1月の新人大会でさっそく表れた。10得点を奪った初陣から、ゴールラッシュを続けて決勝に進出。迎えた鹿児島城西とのリベンジマッチでも攻撃力が爆発した。MF原田啓史の先制点を皮切りに、3点を奪って県の頂点に立った。続いて行われた九州新人大会でも、筑陽学園高校や大津高校など県外の強豪に打ち勝ち、準優勝。エースの高橋頼みではなく、「最近、相手と駆け引きができるようになり、チャンスを作れたり、点が獲れたりできるようになってきた」と有村監督が評するMF田畑拓武らの成長が見られたことも、大きな収穫といえる。

もちろん、新チーム発足から時間が経っておらず、「ボールの動きにつられてしまったり、駆け引きができる選手が少ない」(有村監督)という課題もある。一方で、すでに九州屈指である攻撃力が、さらに高まる余地があることも事実。「攻め勝つ」神村学園が今年の高校サッカーシーンをかき回す可能性は十分にあるだろう。

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