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全国強豪校REPORT
長崎総合科学大学附属高校(長崎県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>長崎総合科学大学附属高校(長崎県/私立)
文・写真/吉田太郎

小嶺流の指導個々の能力が開花
新人戦九州大会を制し全国ブレイクも間近

エースを欠きながら東福岡を破り新人戦九州大会を初制覇。

「ウチの選手たちはそんな一流の選手はいないですよ」。島原商、国見でFW大久保嘉人(現FC東京)やFW高木琢也(現長崎監督)ら数々の名選手を育て、全国タイトルを獲得してきた小嶺忠敏監督はそう語るが、72歳になっても以前と変わらぬ情熱を持って指導を続けている名将の下、長崎総科大附は今年も魅力的な選手揃うチームになっている。

新人戦の九州大会(九州高等学校U-17大会)ではエースストライカーのFW安藤瑞季をU-18日本代表のスペイン遠征で欠きながらも、初優勝。昨夏の総体九州大会(全九州高等学校競技大会)や同年のプリンスリーグ九州に続いて、「まずコイツらが長崎で勝つとは思わなかった」(小嶺監督)という新チームも九州タイトルを獲得した。

入学当初は一流ではなかった選手が小嶺流の指導によって開花してきている。成長株はDF嶋中春児だ。入学当初は「精神的にカーっとなっていた」(小嶺監督)という嶋中だが、連日選手寮に泊まり込むという小嶺監督に、日常生活から繰り返し指摘を受け成長。「自分は小嶺先生からヘタクソと言われている。ヘタクソならばヘタクソなりにやろうと思います」というDFは持ち合わせている抜群の運動能力を武器に、九州大会決勝で神村学園の注目エースFW高橋大悟を70分間マンツーマンマークで封じ込んで、勝利に貢献した。

昨年から先発していた嶋中やDF田中純平主将、FW荒木駿太ら今年の柱となる選手達に加えて、九州大会では長崎県大会でエントリー外だったというDF諸石一砂が最終ラインで身体を張り、準決勝、決勝で2試合連続ゴールを決めたFW西原先毅ら安藤不在の中で台頭してきた選手達の活躍もあって頂点に立った。

嶋中
新人戦の九州大会決勝では神村学園のエースFW高橋大吾を封じこんでみせた嶋中春児。

マルチに動ける選手たち、そして安藤という爆発力で日本一に再挑戦する

小嶺監督は「相手チームによってポジションも変わる。一箇所だけできるような選手じゃダメ」という持論の持ち主。各選手を様々なポジションに挑戦させながら、選手の力を引き出している。昨年はMF薬真寺孝弥という超高校級のマルチプレーヤーがいたが、今年もボランチ、CB、そしてFWでもプレーする嶋中や本来はボランチながらも九州大会ではリベロとしてチームに抜群の安定感をもたらした田中主将ら、複数のポジションをハイレベルでこなす選手達がチームの力を引き上げ、対戦相手によって異なる戦い方を可能にしている。

そして仲間達の活躍に刺激を受けた安藤の爆発に注目だ。その推進力溢れる動きからゴールを連発するストライカーは日本高校選抜やU-18日本代表の活動でチームを離れる機会も多そうだが、“最も一流に近い存在”。昨年、チームは全国大会でも勝ち上がるだけの力を有していたが、上位まで勝ち上がることができなかった。その中で田中が「全国で勝つという目標は変わらない」と語るように、今年、チームは日本一に再挑戦する意気込み。「そこまではまだまだ。でも基盤だけはつくりたい」と小嶺監督は笑うが、ハードワークを徹底する部分や迫力ある攻守、そして人間性の向上など年々基盤が積み上がってきている印象の長崎総科大附の全国でのブレイクも間近となっている。

安藤
U-18日本代表のエースストライカー安藤瑞季を中心に全国の頂点を目指す。

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