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22回目の悲願とプレミア制覇
真の日本一、青森山田の強さとは?

無断転載禁止 22回目の悲願とプレミア制覇<br>真の日本一、青森山田の強さとは?
文/池田敏明、写真/藤井隆弘

22回目の出場にして選手権初制覇を果たした青森山田。名将・黒田剛監督率いる北の王者は、高円宮杯U-18チャンピオンシップとの2冠という史上初の快挙を成し遂げた。ユース年代真の頂点に立った彼らの戦いを追う。

「すべてできる」のがチャンピオンの強み

高円宮杯U-18サッカーリーグでは最高峰のプレミアリーグに所属し続け、2016 年度はプレミアリーグEAST を制し、チャンピオンシップでもサンフレッチェ広島ユースを下して優勝。“王者”として冬の選手権に挑んだ青森山田は、負けることが許されないトーナメント形式の大会でも無類の勝負強さを見せつけた。大差をつけて勝利した試合が多かったものの、決して楽な勝ち上がりではなく、相手に研究され、対策を練られる中での戦いを強いられる中、彼らはそのすべてを跳ね返すだけの強さを備えていた。
高体連のチーム相手なら自分たちでゲームをコントロールできるが、プレミアリーグでJリーグクラブの下部組織と対戦する時には相手に主導権を握られてしまう。そのギャップに苦しんだ黒田剛監督がたどり着いたのは「すべてできなきゃダメ」という境地だった。実際、今大会で彼らが見せたのは臨機応変な戦い方だった。相手に攻め込まれればしっかりと守り、パスワークで守備網を切り崩すことも、ショートカウンターで一気にシュートまで持ち込むこともできる。郷家友太のロングスローやGK廣末陸のキックを起点にゴールを奪うなど得点パターンも豊富で、多彩な攻め手を見せ続けながら少しずつ相手の集中力を削ぎ、大量得点に繋げていった。

黒田剛監督
名将・黒田剛監督は22年の長き戦いを経て、日本最北端の王者へとチームを導いた
GK廣末陸とMF高橋壱晟
悲願の立役者となったGK廣末陸とMF高橋壱晟。彼らは二冠を手土産にプロの道へ羽ばたく。

独自の戦術も披露
大舞台で強さを発揮

ユニークな攻撃パターンもいくつか見られた。自軍のキックオフ時には、フィールドプレーヤー全員がハーフウェーライン上に並び、廣末が自陣中央あたりにポジションを取る。そしてキックオフのボ ールを廣末に戻すと同時に10 人が一斉にダッシュし、廣末からのロングボールでゴールに迫る。相手はいきなりのピンチに直面することとなる。また、通常のフォーメーションは4-1-4-1だが、ビルドアップの場面ではアンカーの住永翔が両CBの間に入り、両SBが攻め上がって3-6-1 の形になる。最終ラインでボールを回す際のパスコースが増え、中盤に多くの人数を割くことができるという点において非常に効果的だった。トップレベルの戦いの中で身に着けた試合巧者ぶりを、選手権の大舞台でも発揮しての戴冠だった。



青森山田 PLAY BACK

決勝戦
決勝戦では序盤こそ攻め込まれたが、23 分に高橋が右サイドの折り返しを左足で沈め先制。アディショナルタイムでの追加点、得点王となった鳴海の2ゴールで畳みかけ、後半序盤に試合を決めた
準決勝 準決勝では、粘る東海大仰星を退けエースの高橋が決勝点を挙げた
準決勝 2017.01.07 埼玉スタジアム
東海大仰星 1-2 青森山田
【得点者】三国スティビアエブス(23分)、高橋壱晟(41分)

準々決勝 2017.01.05 等々力陸上競技場
正智深谷 1-3 青森山田
【得点者】鳴海彰人(13分)、高橋壱晟(53分)、オウンゴール(61分)

3回戦 2017.01.03 浦和駒場スタジアム
聖和学園 0-5 青森山田
【得点者】高橋壱晟(32分)、嵯峨理久(35分)、鳴海彰人2(40分+1、48分)、オウンゴール(67分)

2回戦 2017.01.02 NACK5スタジアム大宮
鵬翔 0-5 青森山田
【得点者】高橋壱晟(7分)、鳴海彰人(23分)、郷家友太2(31分、68分)、嵯峨理久(48分)

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