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全国強豪校REPORT
富山第一高校(富山県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>富山第一高校(富山県/私立)
文・写真/吉田太郎

再び全国の頂点へ
個の強さと団結力でまずは夏の日本一を目指す

今年はどこからでもゴールを奪う力がある

インターハイで8強入りし、選手権で北信越勢初の日本一を成し遂げた4年前の再現も十分に期待できる陣容だ。

富山の名門・富山一は今年、プリンスリーグ北信越開幕戦(対新潟西)で9ゴールを奪って大勝すると、続く第2節では隣県のライバル、星稜にシュート22本を浴びせて6-1で快勝。その後も勢いは止まらず、第6節まで勝ち続けた。

第7節で帝京長岡に3-5で敗れて初黒星を喫したが、周囲の評価は下がらなかった。実際、5月から6月にかけて行われたインターハイの富山県予選では5試合計63得点無失点で優勝。水橋とのライバル対決となった決勝も「富一強し」の評判に違わぬ戦いぶりだった。

大塚一朗監督は「怪我があってちょっとしんどかった」と振り返っていたが、立ち上がりから全国屈指の2トップと言える破壊力を持つFW坪井清志郎とFW大竹将吾の2人を中心に怒涛の攻撃。厳しいチェックを見せて健闘していた水橋守備陣だが、それでも2トップにボールを収められてシュートまで持ち込まれてしまう。

ロングボールを大竹が1タッチで落とし、坪井がダイレクトで枠へシュートを飛ばすなど、2人だけでシュートまで持ち込んでしまうようなシーンもあった。また、左DF中田青と右DF松本楓大のロングスローや司令塔のMF多賀啓志朗主将のゲームコントロール、推進力のあるMF前田拓哉とMF高縁海の2シャドー、縦への突破力ある右の高浪陸とクロスの精度高い左の小森颯の両ウイングバック含めて、今年はどこからでもゴールを奪う力がある。

富山第一高校

胸の星をもう1個つけたい

特に左右両足から強烈なシュートを打ち込む坪井とフィジカル能力高い大竹の2トップは注目だ。プリンスリーグ北信越では「個人としては高校から(直接)プロになりたいです」と公言する坪井が開幕から7戦連発の10得点(リーグ首位)。大竹も5得点(リーグ4位タイ)と2人だけで早くも15得点を叩き出しており、この数字はプレミアリーグ復帰を狙う新潟U-18などの総得点(10得点)を上回っているほどだ。

個のレベルの高さに加えて団結力もある。先発で唯一2年生の中田が「3年生は強いです。個人としても強いし、仲良すぎて僕達の年代にはない感じです」と微笑む仲の良さ。また主将の多賀が「みんながマジメにサッカーに集中してやっているので、自分は後ろから見ているだけ」と評する一生懸命さもチームのウリとなっている。

4年前を意識するのはスタッフたちも同じ。「例えばパス一本の精度にしても、『アイツはここ通していたぞ』と言われたりします」(多賀)。全国優勝後も15年度に全国8強、16年度に全国16強と結果を残しているが、目標はさらに上。プリンスリーグ北信越で初黒星を喫した帝京長岡戦は5失点中4失点がセットプレーだったという課題もある。それでも、大塚監督や選手たちが「胸の星をもう1個つけたい」と語る今年、富山から再び全国の頂点へ。個の強さと団結力を兼ね備えた富一がまずは夏の日本一に挑戦する。

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