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全国強豪校REPORT
尚志高等学校(福島県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>尚志高等学校(福島県/私立)
文・写真/吉田太郎

福島の雄が夏の課題を糧に
冬の日本一へ向け再始動

圧倒的にボールを支配しながらあと1点が奪えない

本気で狙う日本一へ向けて、歩みを再開した。

福島の雄、尚志は1月の東北新人大会決勝で2冠達成直後の青森山田に黒星をつけて優勝。現在の2年生、3年生はいずれも1年時にU-16の全国交流大会で優勝している期待の世代でもある。だが、日本一を目指して戦った今年のインターハイは3回戦で長崎総科大附(長崎)に0-1で敗戦。圧倒的にボールを支配して攻めながらも1点を奪えず、相手エースのU-18日本代表FW安藤瑞季に1チャンスで決められてしまった。

エースMF加野赳瑠は「絶対に勝てると思っていたんですけど、安藤瑞季の一本でやられてしまった」と悔しがる。日本一への課題となったのは決定力の部分。この夏、改善を目指して取り組んでいるチームは1年生の台頭など光明が見え始めている。

尚志の仲村浩二監督が「福島の復興を見てほしい。福島の現状を知ってほしい。サッカーを通して色々な県外の人が見に来てくれると嬉しいですね」と口にした「第6回福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」(8月4日~7日、福島)でホスト校を務めた尚志は大津(熊本)や京都橘(京都)といった全国トップレベルの強豪相手に攻撃力の高さを見せつけた。

加野やMF長谷秀皐、MF渡邉新史が巧みなドリブルで局面を破れば、MF松本雄真や左SB沼田皇海が前方の選手を追い越して次々と前線へと飛び出していく。大津戦では相手に「100点くらい取られるかと思った」と苦笑させるほど前半戦を支配した。だが、ラストパス、シュートの精度を欠いた尚志は、後半に2点を奪われて1-2で敗れてしまう。

尚志高等学校
台頭してきた1年生ストライカー・染野(背番号21)。日本一を目指すチームの決定力不足解消の起爆剤となるか。

1年生ストライカー・染野の台頭が決定力不足を解消するか

決定力の改善はまだまだ。だが、1年生ストライカーの台頭によって光も差してきている。この大津戦で1年生FW 染野唯月が力強い突破から先制点をアシストし、京都橘戦ではいずれもDF裏への抜け出しから2得点を奪って逆転勝利へ導いた。

染野はインハイ出場校・三重戦でも0-2から一人でビハインドを取り戻す2発。「前線でヘディングで競り勝ったり、いろいろな形でのシュートが自分の武器だと思っている。裏へ抜け出す時のファーストタッチとかも(FW柿谷曜一朗を参考に)意識してやっている」という1年生は中学時代、ボランチやトップ下を務めていたというが、ストライカーとして“大化け”する可能性を示している。

鹿島アントラーズつくば時代からの先輩MF加野が「アイコンタクトとか取りやすくてやりやすい」という新星。「2、3年生の分もやっていきながら、自分が活躍してプロへの道が一歩でも早くなればいいし、結果を出して年代別日本代表にも選ばれていければいい」と意気込む染野が、尚志の決定力不足を解消する力の一つになるか。

加野は「前よりは点が入るようになってきている」と手応えを口にしていたが、1年生の活躍に触発された上級生たちも競争を通してさらにレベルアップして、冬に日本一を勝ち取る。

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