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江口稜馬(野洲高等学校3年/MF)
技巧派集団を率いる高体連屈指のレフティー

無断転載禁止 江口稜馬(野洲高等学校3年/MF)<br>技巧派集団を率いる高体連屈指のレフティー

技巧派集団を率いる
高体連屈指のレフティー

昨年度選手権での鮮烈な印象から半年、主将として成長

インターハイ出場を逃したため、実力と知名度が伴っていない印象がある。だが、高校日本一にも輝いた実績を持つ技巧派軍団、“セクシーフットボール”こと野洲の主将は間違いなく高体連屈指の司令塔だ。

当時2年生だった昨年度の全国高校選手権開幕戦でMF江口稜馬は、ボランチの位置で野洲の攻撃のタクトを振るいながら、積極的に前線へ飛び出してクロスバー直撃の強烈なシュートを放つなどインパクト十分のプレーを見せた。

試合は関東一に0-1で敗れたものの、高い評価を得ていた江口は今年、名門のキャプテンマークを巻く。インターハイに出場すれば注目度を高めたはずだが、滋賀県予選準々決勝で1、2年生軍団の近江のゴールをこじ開けることができずに苦杯。「情けなかった」と振り返る敗戦で夏の全国切符を逃してしまった。

それでも、敗戦から切り替えて選手権出場に集中している野洲の中で、江口は抜群の存在感を放っている。「判断の速さとキックを蹴れる自信はある」というレフティーは、ショートパスを繋いで攻撃のリズムを作りながら、前方にスペースができればドリブルで鋭く縦に割って入ってスルーパスを繰り出し、また相手DFを一方に寄せた瞬間に得意の左足で見事なサイドチェンジを通して見せる。

いつ周囲を見たのか、というほど速い判断とキックの質で野洲の攻撃を彩っている江口だが、加えてピッチ上で誰よりも戦っている姿勢がそのプレーを際立たせている。江口の身長は160cm強と小柄。だが、「上に行くに連れてフィジカルも強くなってくる。巧さだけやったら上に行けない」と口にするなど、Jクラブへの練習参加などを経てフィジカル面の必要性を実感しているMFは、試合で20cm以上大柄な相手に対しても「デカさは関係ない」と自分から勝負を挑み、体を強引に相手の前にねじ込んで突破していく。

江口稜馬

FW高取との2本柱で再び全国舞台での躍進を期す

もちろん、上のステージに立った際にフィジカル勝負する選手ではないことは自分自身で認識している。また、FW乾貴士らを育てた山本佳司総監督は精度の部分などをより向上することを求めているが、“プロ向き”と言えるメンタリティーを含めて、上のステージで活躍するだけのポテンシャルを持った選手であることは間違いない。

江口とともに今年のチームの2本柱を担うFW高取誠隆が「中学校(セゾンFC)から一緒にやっているので合うし、2人でチームを作れたらいい」と語っていたが、全国制覇を目指す野洲の中で彼は重要な存在。チームの守備面など物足りない部分はあるものの、江口と高取を中心とした攻撃は破壊力があるだけに期待感も大きい。過去2年連続で全国高校選手権1回戦敗退を喫している名門を注目MF江口が今年こそ、上位へ引き上げる。

江口稜馬
Photo:Taro Yoshida
江口稜馬 EGUCHI RYOMA 野洲高等学校3年/MF
1999年10月22日生まれ 160cm/55kg。
“ドリブラー養成所”セゾンFCから野洲高校へ進学。昨年度の全国高校選手権権では一回戦で敗退も、高取との2年生コンビで鮮烈な印象を残す。今年は主将を務めチームをけん引。夏の高校総体では全国切符を逃すも、冬の選手権出場、上位進出を目指す。

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