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全国強豪校REPORT
東海大学付属熊本星翔高等学校(熊本県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>東海大学付属熊本星翔高等学校(熊本県/私立)
文・写真/吉田太郎

熊本の勢力図を塗り替えるか?
夏の王者が初の選手権出場へ

高い技術とポゼッションサッカーで40年ぶりの全国出場

99年度から06年度まで8連覇した大津を最後に、選手権熊本県予選を連覇したチームは一つもない。近年も13年度に熊本国府が15年ぶりの優勝を果たすと、14年度は秀岳館が初優勝。そして15年度は大津、昨年度はルーテル学院が覇権を手にしている。

高校年代最高峰のリーグ戦、プレミアリーグに所属する大津が今年も優勝争いの大本命であることは間違いないが、実力を備えているチームが複数あることもあってトーナメント戦は混戦必至。新顔の躍進もありそうだ。特に、歴代優勝校の名に新たに加わる可能性を示しているのが、東海大熊本星翔だ。

今年のインターハイ予選では4試合連続1点差という僅差の戦いを勝ち抜き、旧・東海大二時代以来、40年ぶりとなる全国大会出場。14年度、15年度と2年連続で初の選手権出場まであと1勝に迫りながら、決勝で敗れていたチームがついに壁を破った。

今、非常に勢いのある高校だ。2012年、学校の敷地内に全面人工芝の松前記念サッカー場が完成。U-15日本代表候補歴を持つMF吉岡涼斗が「自分が入って全国行きたいと思った」と語っていたが、環境面の良さもあって入部希望者が増え、今年は250人を越える部員の力で全国切符を勝ち取った。

東海大学付属熊本星翔高等学校
夏の熊本王者の司令塔を務める注目レフティー花田ら、技術レベルの高い選手が揃う

吉岡、花田の両MFを筆頭に、随所にタレントを擁する

チームは正確なポジショニングを取りながら後方からパスを繋いで攻めるポゼッションスタイル。多彩なパスワークと、個性的な選手が並ぶ陣容に注目だ。ボールを動かす中で、判断良くドリブルで仕掛けてゴールを連発する吉岡と、技術力は全国でもトップクラスのレフティーMF花田駿の両MFを筆頭に技術レベル高く、全国大会で市立船橋を苦しめたFW渡辺力斗やFW一怜哉と突破力のある選手も擁している。

インターハイでは近江(滋賀)を2-0で破って1勝したものの、市立船橋との2回戦で0-3のスコアで敗退。前半は自分たちがペースを握って試合を進めていたが、後半に足が止まり、突き放されてしまった。チームは守備面を考慮して4-4-2システムを組んでいた全国大会後、再び本来の4-1-4-1にチャレンジ。守備を安定させることは勝ち上がるために当然必要だが、選手権では自分たちらしくボールを支配する時間を伸ばし、攻め勝つことを目指している。

この夏には左足のキック精度の高い1年生MF森勇斗を左SB、MF中川大暉を左SHで起用し、クロスの本数を増やす試みも行っていた。また吉岡が「練習から周りを見たり、1タッチでやったりしていく」と語ったように、全国で通用したと感じた技術面プラスアルファとなる精度、スピード、そして新たな武器を求めていく。

花田は「インターハイに出たことで選手権では研究とかされると思うんですけど、自分たちのサッカーを貫ければ全然大丈夫と思います」。夏に続き、冬も歴史を塗り替える。

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