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全国強豪校REPORT
桐生第一高等学校(群馬県/私立)

無断転載禁止 全国強豪校REPORT<br>桐生第一高等学校(群馬県/私立)
文・写真/吉田太郎

敗戦をきっかけに変わった個性派集団
群馬予選で“波乱”なるか?

新人戦、インターハイ予選はともに前橋育英に0-1の惜敗

全国高校サッカー選手権の群馬県予選は10月21日に準々決勝が終了。11月19日の準決勝まで約1か月間の中断期間に入っている。全国準優勝した昨年度から主力を半数以上残した今年、インターハイ4強、プリンスリーグ関東首位と結果を残している前橋育英が優勝候補の筆頭に挙げられるが、準決勝で前橋育英と対戦する伝統校・前橋商や4年前の優勝校・桐生第一、新鋭・高崎経済大附が虎視眈々と“波乱”を狙っている。

中でも桐生第一は県新人戦準々決勝、インターハイ予選準決勝で前橋育英にいずれも0-1で惜敗。互いに勝ち上がれば対戦する決勝での雪辱へメラメラと闘志を燃やしている。MF青木大和主将は「インターハイは自分たちのチャンスもある中で決めきれなかった。目の前に全国に出て上位に行っているチームがいる。そこに勝って全国へ行ったら、自分たちにも(日本一の)チャンスは絶対にあると思うので、プラスに捉えて良い目標としてやってやろうという気持ちですね」と力を込めた。

田野豪一監督も認めるように、個々の力はある。準々決勝の健大高崎戦では左SH田中宏武と右SH田中渉の田中兄弟が両翼で抜群の存在感。「行けるところは強気でチャレンジして行く」という弟の田中渉が巧みな身のこなしで何度もDFの逆を取れば、より力強さのある兄・田中宏も1対1の局面ではほぼボールを失わずにボールを前進させ、サイドからチャンスを作り出していた。

加えて、長短のパスを使い分けて攻撃にリズムを生み出す青木や、テクニックに長けた左SB堀越竜成、準々決勝では対戦相手の組み合わせを考慮されて先発を外れた大型FW高橋一輝、俊足FW村木睦ら攻撃力の高い選手が揃っており、トップチームの公式戦初先発でいきなり貴重なゴールを決めた2年生MF中野就斗ら台頭する力もある。

桐生第一高等学校

鈴木武蔵を擁した11年度チームを超えるステージへ

青木は「例年になくいい素材がいると言われている。(一方で)噛み合わない時にズルズル行ってしまう弱さがあった。でも、それを声かけたりすることで、修正していければ、自分たちは絶対にパワーを出していけると自信を持っていました」という。

10月はじめの群馬県1部リーグで前橋育英Bに完敗。前期の対戦で一度勝利していることもあって油断のあった桐生第一は、気持ちの入ったプレーを見せる前橋育英Bを跳ね返すことができなかった。この敗戦から自分たちは強くないこと、泥臭く戦わないことを確認。個性が強すぎてまとまりの無かったチームは現在、苦しい試合で指揮官から「よく頑張った」と評されるように、一丸となった戦いを見せている。

敗戦をきっかけに変わった個性派集団。田中渉が「先を見ないで一個一個勝っていきたい」と語ったように、目の前の1試合1試合に集中して全員で自分たちの力を引き出し、群馬を突破する。そしてFW鈴木武蔵(現松本)を擁して全国8強入りした11年度のチームよりも、さらに上のステージに立つ。

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