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西矢健人(大阪桐蔭高等学校3年/MF)
苦しい時に誰よりも戦う姿勢を見せた主将
大阪王者として優勝を狙う

無断転載禁止 西矢健人(大阪桐蔭高等学校3年/MF)<br>苦しい時に誰よりも戦う姿勢を見せた主将<br>大阪王者として優勝を狙う
文・写真/吉田太郎

苦しい時に誰よりも戦う姿勢を見せた主将 大阪王者として優勝を狙う

夏に鹿児島王者を圧倒も「圧倒的な部分が足りない」

「大阪で圧倒的に勝たないと全国でも通用せんぞ、と」。大阪桐蔭のMF西矢健人主将は永野悦次郎監督から言われていたという、その言葉の実現を目指してきた。

夏の福島復興フェスティバルでは選手権鹿児島代表にもなっている神村学園相手に完勝。遠征続きだった相手の運動量が少なかったこともあったが、大阪桐蔭は70分間のほとんどの時間帯でボールを支配し続け、再々の決定機を作り出した。

決定力を欠いたことによって、スコアは1-0。それでも、清水エスパルス内定のFW高橋大悟擁する強豪相手に堂々の勝利と言える内容で、同福島遠征中にはプレミアリーグ勢の大津などにも勝ち切っていたが、西矢は「圧倒的な部分が足りない」と首を振っていた。

そして、主将は「圧倒できていない」原因について、その矛先を自身に向けていた。「ボランチとしてまだまだ落ち着かせたりすることができていない。責任は感じています」。今年の大阪桐蔭はFW今岡陽太やMF菊井悠介、MF北田大亜をはじめ、充実した攻撃陣。技術力の高い選手がDF陣にも揃い、後方から判断よくボールを繋いでゲームをハイレベルでコントロールすることができる。その中で正確なキックを武器とするボランチ、西矢は的確な判断でビルドアップさせつつ、速攻でも起点に。だが、自分のプレーには納得していなかった。

西矢健人

大阪予選決勝では横浜Fマリノス内定FW町野に競り勝つ

チームは6月の近畿高校選手権で優勝した後はプリンスリーグ関西で無敗の快進撃を続けた。(11月26日に優勝決定)。「選手権に出られなかったら僕の責任」と語っていた西矢は自分自身がどれだけしっかりとチームを纏められるかを選手権予選優勝の鍵に挙げていた。そして迎えた選手権予選。近大附をPK戦の末に振り切るなどしぶとく勝ち上がった大阪桐蔭は、履正社との決勝で横浜FM内定FW町野修斗に同点ゴールを決められたが、今岡のゴールで再び勝ち越すと、そのまま2-1で9年ぶりの優勝を果たした。

西矢は堅守速攻の戦いを貫いたチームの中で存在感を発揮。特にセットプレーでは町野との競り合いで幾度も上回り、味方のボール奪取に繋げていたことが印象的だった。「競り合いは高校入ってきてから強くなった。チームのために身体を張って。中学校の時は考えられなかった」と西矢。今年、なかなかチームを纏めることができず、永野監督の前で涙を流すこともあったという。それでもチームが苦しい時に誰よりも戦う姿勢を見せ、また準決勝での先制ゴールなど苦しい時に結果を残した主将は、仲間から信頼されるリーダーとして大阪の頂点に立った。

細身のテクニシャンは戦う姿勢でチームを纏めるリーダーに変化。悩みながら成長したMFはボランチとしての自身の成長も感じている。「(キャプテンは)色々周りを見ないといけない。ボランチの選手としてのレベルを上げてくれた」。西矢は全国大会までの数週間でまだ個人、チームとして進化できると確信している。V候補の一角という声もある全国大会。まだ大阪予選では表現できなかった「相手を圧倒する強さ」を身に着けて混戦トーナメントを勝ち抜く。

西矢健人
Photo:Taro Yoshida
西矢健人 KENTO NISHIYA 大阪桐蔭高等学校3年/MF
ヴィッセル神戸U-15でプレー。3年次にケガの影響でユース昇格を逃したが、進学した大阪桐蔭では1年次から主力として活躍。最終学年の今年は主将として、中盤の要として、チームを9年ぶりの選手権出場へと導いた。

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