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"最強の市船"を作り出すトレーニングの秘密に迫る!プレッシング対策のトレーニング

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取材・文・写真/池田敏明

“最強”の市船を作り出す
トレーニングの秘密に迫る!

朝岡隆蔵監督
今夏のインターハイで圧倒的な勝負強さを見せつけ、9回目の優勝を飾った市立船橋高校。朝岡監督自らが普段、行っているトレーニングを解説し、その強さの一端を教えてくれた。

朝岡隆蔵監督

1976年6月21日、千葉県生まれ。市立船橋高校サッカー部在籍時の1994年度に同校の全国高等学校サッカー選手権大会初優勝に貢献。08年にコーチとして市船に帰還し、11年4月からは監督として“市船イズム”を伝承している

試合を想定したトレーニングを徹底

ジュニアやジュニアユースの年代は個人戦術や対相手のトレーニングでいいと思うんですが、ユース年代になるとある程度チーム戦術、ゲーム戦術を鍛える必要があります。そこで、「試合中のどの場面を切り取るか」というところから考えて、「攻撃から守備」と「守備から攻撃」の2つに分けてトレーニングします。本当は11人対11人でやるのが理想なんですが、それだとこちらでコントロールするのが難しい。だから6人対6人ぐらいからスタートさせて、配球とボールを奪う場所と相手側の動きを徹底させれば、トレーニングが十分、成立するんですよね。選手にとっても、そのほうがストレスを感じることなくプレーできると思います。

プレッシング対策のトレーニング

凡例
凡例

LESSON 1

>LESSON 1-A
LESSON 1-A
[A]まずはプレッシングが速い相手に対してビルドアップしていくトレーニングです。ハーフコートで両サイドのエリアを削り、GK、DF3人、ボランチ2人を入れ、ハーフウェーライン手前にエリアを区切り、ターゲットマン2人を入れます。この2人は基本的には区切られたエリアの中でしか動けませんが、状況に応じて中盤のエリアに下がってもOKです。相手側はダブルボランチ、両サイドハーフ、2トップの6人です。ペナルティエリア内から3バックの誰かにボールを入れるところからスタートします。
LESSON 1-B
LESSON 1-B
[B]攻撃側の最終ライン手前にもラインを設定し、相手側は攻撃側がそのラインを越えたらプレスをかけ始めます。攻撃側の目的は、ターゲットマンがボールを受け、ハーフウェーラインを突破すること。パスやドリブルで突破してもいいですし、ロングフィードを通してもOKです。相手側は通されないよう激しくプレッシャーをかけ続けてください。
LESSON 1-C
LESSON 1-C
[C]相手側がボールを奪った場合は、素早く攻守を切り替えて一気にゴールを目指してください。攻撃側は守備に回らなければならないので、その時の対処法を意識しながらプレーしてください。
ONE POINT ADVICE
守備をする時はもちろんボールを奪うことが第一目標ですが、「背中を守りながら」を意識します。闇雲に奪いに行くと背後のスペースを空けてしまうので、プレスをかけに行くタイミングと位置を考えつつ、相手と駆け引きをしながらプレーしてください。

LESSON 2

>LESSON 2-D
LESSON 2-D
[D]次はその発展形です。先ほど削った両サイドのエリアに攻撃側のウイングバ ックと相手側のサイドバックを配置します。また、ターゲットマン2人はオフェンシブハーフとし、9人対8人にします。サイドエリアでのプレーは両者の1対1に限定します。また、ハーフウェーラインを越えた両サイドにボックスを作ります。
LESSON 2-E
LESSON 2-E
[E]攻撃側は相手のプレッシングをかいくぐりながらビルドアップし、オフェンシブハーフがボールを持ってハーフウェーラインを越えれば1点です。相手側のサイドバックは、基本的にはサイドエリア限定ですが、状況に応じて中央エリアでのプレッシングに参加してもOKです。
LESSON 2-F
LESSON 2-F
[F]オフェンシブハーフが両サイドのボックス内に走り込み、そこにロングパスを通しても1点とします。パスを繋ぐことばかりに意識をとらわれすぎず、前線の選手の動きもしっかり把握し、判断よくプレーしてください。もちろん相手側がボールを奪ったら、素早くゴールを目指しましょう。
ONE POINT ADVICE
相手側のサイドバックには、ハーフウェーラインを越えたところにあるボックスを意識させます。するとそのエリアを意識しながら前にも出なければならないので、コンパクトさが出てきます。ボランチと連係しながら、オフェンシブハーフを「消す」ことを意識してください。

LESSON 3

>LESSON 3-G
LESSON 3-G
[G]このトレーニングの最後は攻撃側の1トップ、相手側のセンターバック2枚を入れ、フルコートで、11人対11人で行います。この3人が動けるのは相手側のゴールに近いエリアに限定し、3バックの誰かにボールを入れるところからスタートします。
LESSON 3-H
LESSON 3-H
[H]プレーの仕方は今までと一緒です。最終ラインからボールを回し、相手側はラインを越えたらプレスをかけに行きます。相手側のセンターバックは、状況を見ながら中盤でのプレッシングに参加してもOK。その場合、1トップは必ずその背後を突いてください。当然のことですが、両チームともゴールを奪うことを目的としてプレーしてください。
ONE POINT ADVICE
プレスをかけに来る相手に対し、意固地になってパスを繋ごうとするのではなく、プレスによってスペースが空いたら積極的にロングパスを通すことも意識しましょう。相手側は背後を取られないように意識しつつ積極的にプレスにいかなければならないので、そのバランスを考えながらプレーしてください。
NIKE

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