TRAININGトレーニング テクニック

U-18スキルアップメソッド
考えながら動く能力を養うトレーニング

無断転載禁止 U-18スキルアップメソッド<br>考えながら動く能力を養うトレーニング
取材/編集部、構成/池田敏明
元ブラジル代表コーチで、NIKE ACADEMYで練習メニュー開発を担当するオリベイラ氏が日本のユース年代のためのトレーニングをレクチャー!

認識、決断、行動を素早く行う!

サッカーは選手たちが連動して動くゲームです。その中で、選手たちは常に「テクニック」、「インテリジェンス」、「ポジショニング」、「ストレングス」を意識しなければなりません。一つひとつのトレーニングにおいて、トラップやキックのテクニック、どのように動き、どのようにボールをもらえばいいかというインテリジェンスとポジショニング、プレスをかける際のストレングスを意識しながらプレーしなければなりません。我々の目標は、スピーディーなプレーができる選手を育てることです。そのためにはパーセプション(認識)、ソリューション(決断)、アクション(行動)の3つが素早くできなければなりません。ボールにフォーカスするだけではなく、周辺視野を広げ、考えながら動けるようにしなければなりません。
凡例

Lesson1止める、蹴るを意識したパス回し

止める、蹴るを意識したパス回し
止める、蹴るを意識したパス回し
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コーンを3カ所に置き、それぞれのコーンのところに1人ずつ選手を立てます。コーンの間隔は選手たちのレベルに応じて変えてください。ある程度のスピード感を持ちつつ、正確にプレーできるように調整してください。1人がボールを持ち、パス回しをスタートさせます。
パス回しはツータッチで行います。右利きの選手が多い場合は、右足でトラップ&パスができるよう、反時計回りでやるのがいいでしょう。数分間やったら逆回りにし、両足でパスを蹴るようにしてください。

ONE POINT ADVICE

ボールを受ける時は、コーンをDFに見立ててマークを外す動きをしつつ、ツータッチ目でスムーズにパスを出せるよう、体の向きやボールの置き場所にこだわってください。パスを出す時は、受け手がトラップしやすいように、正確に蹴ることを心がけてください。


Lesson2マークを外す動きを意識したパス回し

マークを外す動きを意識したパス回し
マークを外す動きを意識したパス回し
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コーンを6つ並べ、1人ずつ選手を立てます。角にあたるコーンの選手がボールを持ち、長方形の長い辺にいる3人でパス回しをスタートさせます。
パスを受ける選 手はコーンをDFに見立て、マークを外す動きをしてからパスを受けます。パスを出す選手は、受け手がマークを外す動きをしてからボールを出すようにしてください。角でボールを受けた選手は、対角線に向けてドリブルをし、次の角にいる選手にパスを出します。パスを出したらそれぞれ次のコーンに動いてください。

ONE POINT ADVICE

パスの出し手と受け手がうまくタイミングを合わせながらボールを繋いでください。ボールを受ける際は、次のプレーに移りやすいように体の向き、ボールの置き場所を意識してください。

発展系

発展系
発展系
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Lesson2と同じように6つのコーンを長方形に並べ、各コーンに1人ずつ選手を立てます。Lesson2ではパスを出した後、次のコーンに移動するだけでしたが、このトレーニングではパスを出した後にダッシュし、リターンパスを受けて次の選手にパスを出します。3人目の選手はLesson2と同じように対角線上をドリブルし、次の選手にパスをしてください。一連のプレーが終わったら先のコーンに移動し、次のプレーに備えます。

ONE POINT ADVICE

このトレーニングでもコーンをDFに見立て、マークを外す動き、ワンツーのパスでDFをかわすプレーを意識してください。選手同士が動きのタイミングを合わせ、すべてのプレーがワンタッチで行われるのが理想ですが、難しい場合はスピードを落とし、丁寧にプレーしても構いません。



Lesson33人目の選手が関わるパス回し

3人目の選手が関わるパス回し
3人目の選手が関わるパス回し
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Lesson1と同じようにコーンを3カ所に置き、各コーンのところに2人ずつ選手を立てます。ボールを持つ選手のところには3人目の選手も立ててください。便宜上、コーンごとに選手の色を赤、青、緑で表し、それぞれの選手に❶、❷、❸と番号を振っておきます。赤の❶の選手から、反時計回りにパス回しをスタートさせます。
赤の❶が青の❷へとパスを出すと同時に、赤の❷が次のコーンに向かって走ります。青の❷がボールを落とし、赤の❷、青の❶と繋ぎます。同じように青の❶が緑の❷にパスを出すと同時に、青の❷が次のコーンに向かって走り、緑の❷、青の❷、緑の❶と繋ぎます。それを繰り返します。
パスを出した後の動きですが、❶は同じコーンの❷のポジションに回ります。❷は次のコーンの❶のポジションに入ってください。最初のコーンのところにいる❸の選手は、同じコーンの❶のポジションに入ってください。緑の❷は赤の❸のポジションに入ってください。

ONE POINT ADVICE

❷の選手2人が絡む落としとパス出しはワンタッチで行ってください。その後の❶の選手は、トラップを入れても構いません。常に3人目の選手が絡み、それぞれ複雑な動きをするので、最初はゆっくり、丁寧にプレーして、慣れてきたらスピードを上げるようにしてください。それぞれのプレーにどのように関わり、どう動けばいいのか、常に頭を働かせながらプレーしてください。



Lesson4外側の選手を活用するパスゲーム

外側の選手を活用するパスゲーム
外側の選手を活用するパスゲーム
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40m四方のグリッドを作り、攻撃側、守備側4人ずつが入ります。向かい合う二組の辺に攻撃側、守備側がそれぞれ2人ずつ立ち、パスゲームをスタートさせます。外側に立つ選手と内側に立つ選手は、1人ずつ入れ替わりが可能です。
外側と内側の選手を入れ替えながらのパスゲームに慣れてきたら、「外側の選手にパスを出した場合は、同一辺上の選手同士でパスを繋いでから戻す」というルールを加えてください。内側の選手は、外側の選手がパスを繋いでいる間に、どのように動けばセーフティーにボールを受けられるかを考えながら動いてください。
Bのゲームの発展版として「一度、外側の選手に渡し、同一辺上の選手同士でパスを繋いでから中に戻し、逆側の辺上にいる選手までパスを繋ぐ」というルールでも行ってみてください。繋がったら1点で、3ポイント先取、あるいは5分間など、ルールは選手たちのレベルに応じて変えてください。

発展系

発展系
発展系
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1人目と2人目がワンツーのパスをするところまでは同じですが、その後が少し異なります。3人目の選手はパスを受けた後、Lesson 4ではそのままドリブルに移行しましたが、このトレーニングでは2人目の選手にワンタッチで落とし、コーンの後方を回り込んでリターンパスを受けてください。

ONE POINT ADVICE

実際の試合では、パスを出した後に立ち止っているわけにはいきません。すぐにパスを受けられるポジションに移動し、次のプレーに備える必要があります。どのタイミングでどの位置に動き、その次にどうパスを出せばいいのか、頭を働かせながらプレーしてください。

エドゥワルド・オリベイラ
監修 エドゥワルド・オリベイラ Eduardo Oliveira
ウエストフロリダ大学で運動科学や体育教育学を学んだ後、同大学の男女サッカーチームのアシスタントコーチ、ブラジル代表のアシスタントコーチ兼フィットネスコーチ、ボタフォゴのアカデミーコーチなどを歴任。現在はロンドンのNIKE ACADEMYで世界のサッカーのトレンド分析や練習メニュー開発を担当している。
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